第5話 夢 side I
木戸くんとLINEを交換した。カズありがとー!嬉しい。まだ何も送れてないけど。今日もし夢で会えたら、すごく嬉しいって言わなきゃ。リアルで言えないことも夢なら大丈夫だもんね。
そんなことを考えながら眠りについたせいか、また真っ暗な夢の中。木戸くん、木戸くん、と呼びかける。…今日は出てくれないのかな。涙が出てきた。泣きながら木戸くんを探す。迷子の子どもみたいに泣きじゃくってる俺。馬鹿みたいだ。
すごい勢いで近づく足音。「池田!すまん1人にして!こない泣いてかわいそうに」木戸くんが来てくれた。嬉しくて嬉しくてますます泣いてしまう。
「泣いたらあかんよ。可愛い顔がだいなしや」抱きしめて優しく涙を拭いてくれる。
「木戸くん来てくれてありがとう。LINE交換できてすごく嬉しかった。……大好きです」よし、ちゃんと言えた。偉いぞ俺。「…ホンマに俺のこと好き?カズじゃない?」びっくりしすぎて涙がとまる。きちんと伝えなきゃ。カズとは違う木戸くんへの想い。「…大好き」心の中をなんとか絞り出したら「俺もや」木戸くんにキスされた。
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