夢とリアル
春夏
第1話 夢 side I
暗い。怖い。ここどこだろう。大学から帰ってきてご飯食べてお風呂入って…あぁ、夢か。夢だとわかったら怖さが薄れた。何も見えない真っ暗な中をあてもなく歩く。
「池田?」
不意に名前を呼ばれて心臓が跳ねる。恐る恐る振り向くとそこにいたのは…言えないけど絶対に言えないけど、大好きな人。
「木戸くん…なんでここに?」
あー、俺の夢だもんな。好きな人くらい出てきてもおかしくないか。
いきなり抱きしめられた。ウソでしょ。俺どんだけ好きなの。
「こんな暗いとこ、1人で怖かったやろ。俺が一緒におるから安心しい。」もう泣きそう。…いいよね、夢だもんね。思い切って抱きついた。優しく頭をなでてくれる。リアルじゃ考えられないことだよ。
「木戸くん大好き」
抱きしめてくれてる腕に力が入ったような気がしたところで目が覚めた。
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