第16話 車内生活

楽しい楽しいショッピングを終えた私たちはキャンピングカーに戻って来た。


「いやはや、もうすっかり日が暮れちまったなぁ」


「そうだねぇ、今日はこのままここで寝るとするか」


「ねぇ、とりあえず夕飯食べようよ」


「そうだな、おーい焔さっさと出してくれー」


「はぁ、人をこき使いやがって」


ゾンビ世界になってからの2日目の夕食を終え、私たちはそのまま眠りについた。


よく考えたらすっごい濃い二日間だよなぁと私は思いながら眠った。





「おーい、光ー、焔ー起きてー!」


日が明け朝になったが私たちは疲れが溜まっていたのでお昼頃まで寝てしまっていた。


最初に起きたのは私で、次に沙莉と蒼雷は起こしたらすぐに起きた。


ただし焔と光はかれこれ十分ぐらい起こしているのに起きない。


「はぁもう全くこの二人は」


「確か一応キャンピングカーの中にも食いもん置いといたままだったはずだから先に飯食ってようぜ」


「そうだね」


因みにこのキャンピングカーは1.5階建で普通のキャンピングカーの上に高さはないけど寝るスペースが用意してある。


「じゃ、さっさと食べちゃおっか」


「「「いただきまーす」」」


「今日は飯食べたらどうしよっか」


「うーんとりあえずどっかに移動しないとね。ほら、昨日光が倒したはずのゾンビ達が普通に歩き回ってるから」


「そうだねぇ、あのゾンビとかショッピングモール内のやつにこのキャンピングカー壊されたら溜まったもんじゃないからね」


「とりあえず昨日光が助けた人が言ってた避難所に行ってみるのはどうかな?」


「確か近くの学校って言ってよね」


「そもそもその二人は無事に学校に辿り着けたんかな?」


「大丈夫じゃない?光のことだからしれっと学校までの道のゾンビも殺してたでしょ」


「まぁなら大丈夫か」


「よし、今日の目的地は避難所の学校に決定」


「「了解」」


こうしてすごく適当な気もするが本日の目的地も決まった。


そういえば私たちどっかに向かおうとしてたような、、、


まぁいっか。


「おはよーう、ってあれ?もう三人とも起きてたんだ」


私たちが飯を食べ終わった頃にやっと焔が起きてきた。


「遅いよ焔」


「悪い悪い」


「光はまだ寝てるの?」


「あぁまだぐっすり眠ってたぜ」


「はぁもう、光はこのままにしとけばいっか」


「よーしもうさっさと移動しちゃおー」


「ちょっと待てよお前らまだ俺、昼飯食ってないんだが?」


「起きるの遅いのが悪い」


「何も言い返せねぇ」


「でも、移動するったって誰が運転するんだ?」


「「あっ」」


私たちは皆んな高校生なのでもちろん誰も免許は持っていない。


「沙莉は特殊部隊で車運転したりは、、」


「してないなぁ」


「そっかぁ」


「まぁでも特殊部隊で軽くは教わってるから、まぁ多少は運転出来るんじゃないかな?」


「よーしじゃあ運転は沙莉に任せるってことで」


「よーしじゃあ出発するねー」


そうして私たちは避難所へと向かった。


因みに光は避難所に着くちょい手前で起きてきた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る