第6話 香緒里との電話 そして…【第一部 完】

沙織「もしもし?香緒里?」

香緒里「速見先輩、お久しぶりです!」

沙織「なにやってんのよ、あんた~」

香緒里「……」

沙織「…あのさあ!」

香緒里「……」

沙織「…まあ、あんたはしゃべんないわよね」

香緒里「すみません」


沙織「ひとつだけ教えて。うちの旦那があんた抱くとき、田仲や私は何故必要なのよ」

香緒里「……」

沙織「それ言わないと、うちの旦那はあんた抱かないよ。まあ…あんたは本当はどっちでも良いのかもしんないけど」

香緒里「そんなことないですよ。三月さんが本当にあのセ⚪クスを再現してくれるなら受けたいです。分かりました…話します。」

沙織「……」


香緒里「三月さんが本当にあのセ⚪クスを再現するなら…きっと私は壊れます。その姿を目の当たりにすれば…それは田仲に私との別れを決断させるでしょう…私の狙い通りです」


沙織「私は?」


香緒里「壊れた私は…きっとまた性の奴隷になります。奴隷には所有者が必要ですよ。私は三月さんに飼ってもらいたい。あなたの家も壊れてくれたら文句無しです」

沙織「…別れないわよ…私」

香緒里「それは残念。まあ…そっちはついでの話ですので」


沙織「…そこまでこだわるの?昔のセ⚪クスに」

香緒里「速見先輩…内臓に怒号が纏わりついてほじくり返されるような…突かれれば逝き抜かれれは逝き…そのまま頭の中をかき回されるような…そんなセ⚪クス、やったことありますか?」

沙織「ねえ…そんなセ⚪クス…幸せなの?」

香緒里「…身体が覚えてしまってるんです。速見先輩、三月さんがあれを再現出来るなら…受けたい!」

沙織「香緒里…」

香緒里「速見先輩、あれが出来るなら…三月さんは間違いなくこっち側の人間です」

沙織「こっち側って何よ!!」

香緒里「人を壊す側の…壊れた人間です」

沙織「……」


香緒里「速見先輩…三月さんは…いままで誰を…何を壊してきたんでしょうね…」

――

――

――

沙織は…香緒里ちゃんの条件を飲むと言った。

決行は明日の夜。場所は俺の家。

沙織と俺の寝室で、俺は香緒里ちゃんを抱く。


―翌日―


沙織「みっちゃん…」

もうすぐ田仲夫婦がやってくる。


沙織「内臓にベニスが纏わりついてほじくり返されるような…突かれれば逝き抜かれれは逝き…そのまま頭の中をかき回されるような…そんなセ⚪クス…心当たりある?」

三月「…ある」

沙織「…出来る?」

三月「…出来る」

沙織「…やりたい?」

三月「やりたくない!!」


沙織「…みっちゃん…だったらやめよう!今からでも…」


ピンポ~ン………『田仲です』


沙織「みっちゃん!!」

三月「沙織…やりたくはない…でも!今日は本気でやる。出来れば…出来ればお前は俺を嫌わないで欲しい…お願いだ」


【第一部 完】


※秋男のスピンオフ「内科病棟のジュリエット」

https://kakuyomu.jp/works/16818093079739518482

同時並行時系列進行にて、連載中ですっ!!

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