第49話:何が為に、ヒトは立つ。
『殺す』
「ノイズッ!!」
「
キングの呼に合わせて応を取る、長年の信頼が成せる技で必殺を交わす俺たちと相手。
「ランスロッド、そこだ!」
「はいっ!」
丁度射線に味方が被らないタイミングを見計らい、掃射。塗り潰すような面の弾幕が対象を追い詰め、塗り潰していく。
———しかし、
「
「「「「!!」」」」
これだ、ふとした瞬間の急加速。
「ノイズ!」
「
降り注ぐ音速の稲妻が突き刺さる………が、対してダメージを与えられていないどころかそもそも当たってない。
「意外ッ! ノイズの『
「一応汎用技だからな、あれ」
「ノイズの必殺を難なくっ!!」
「だから、汎用技な」
と言いつつも、かなりしょげてる様子のノイズ。
「ウチのサンボルは最強なんだけどなぁ」
「次々! ノイズは今のを打ち続けてくれ! 俺たちは他の有効打を探す!」
「「「了解!!」」」
『無駄だ、俺の能力は無敵だ!!』
能力もそうだが、厄介なのはこの怪力だ!!
瓦礫の山を容易く持ち上げる能力! これだけで俺を守る為に人員が割かれ、今一つ前線が手薄になってしまう。
『殺す』
「『
『———ちィ!』
「悪いけど、撹乱がウチの仕事でね」
『また、見るも無惨な顔に変えてやろうか「『
考えろ……………なぜ攻撃が当たらない?
超反応の類?
躱せる速さに限界はあるのだろうか?
そもそも俺たちで攻略できるのか?
考えろ……………考えろッ!!
『まずは指揮系統を潰す』
「……ッ!?」
「アマネ指揮官ッ!!」
不意に、目の前に黄金の盾が出現し、凶刃から俺を護る。
……………思い、付いた!!
「キング、—————、—————、」
「……………了解ッ!!」
俺の指揮を声高らかに叫ぶ。
「全員よく聞け! 我々はこのままアスナ様の協力を仰ぐ! 全員撤退!」
「「了解!」」
『させるとでもッ!!』
「頼むぞ、ランディ!!」
「—————任せて」
亜鬼神、覚醒。
片手に持った
一瞬にして五発、限界を超えた超速で五体を狙う。
—————ビシ……………ビシビシッ!
当然の如く当たらない、しかし狙いはそこじゃない。
先ほど傍目に見たスカレットの攻撃……………それを、見て、観て、診て、己がモノとする。
人の
「砕けろ」
ランスロッドだッ!!
—————ズドドドドォォォ!!
『何ぃぃぃ!!?』
敵の後ろの岩が砕け、中に静止していた液体が流れ込んでくる。
俺たちにとってはただの水、しかし奴にとっては……………高濃度の塩を含んだ海水だッ!!
『まずい!!』
今、俺たちを殺すのに何一つ差し支えはないだろう。しかし奴はこれから活動する上で何かしらの異常が起こる可能性が捨てきれない!!
「させるかァァァ!!」
「キングッ!!」
盾を投げつけ、それを上に弾かれたところを見た彼女は、必殺を繰り出す。
「飛べ、私の勇敢なる魂よ! 『
マーカーの設置? そんなものは不必要だ。何故なら……………ノイズの攻撃ですでに、奴の中の鉄は磁性を有しているから!!
空中であれば躱せるはずがない!!
『俺は無敵だッ!!』
「!!」
真っ向から迎え撃つ気かッ!!?
だが、それも—————!!
「—————読んでいたぞッッッ!!」
キングの矛先は—————すでにマーカーを設置していた弾かれた盾の方に!
「再び食らえ、『
そこから盾を蹴り、相手が貫かれる瞬間、意識的にずらされたのが見えた……………しかし、チェックメイトだ。
「水の中は……………
『無駄ダ! 俺には超反応がッ!!』
「『
『ガァァァ!!?』
「『
『グゥゥゥ!!? なぜ食らう!!』
「『
「知らなかったのかッ!? 水の中で音が伝わる速さは—————空気中の約5倍だッ!!」
『待っ、待って』
「スゥ—————
唱えるたびに焼け焦げる。
もうすでに……………
「
決着は付いていた。
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あとちょっとで☆2000&50話ってマジ?
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