第3話


朝起きると北川景子似の彼女から食事の誘いのメールが入っていた。


激しく動揺してしまった。


あ、そうだ!シゲだ!シゲ!


シゲに電話しねーと。


シゲは今、現場出ちゃってるから、夕方に家に来てくれとのことだった。


一応、嫁も女だから参考になるかわからねーけどアドバイスできるかもしれねーから。


















夕方過ぎにシゲの家に行った。


奥さんに挨拶してから、一緒に夕食をご馳走になった。


シゲの奥さんに写真を見せた。




「まあー綺麗!確かに似てるわね」






シゲには子供がいない。嫁さんと2人で暮らしているのだ。




奥さんが言う




「そうねーまず散髪に行った方が良いわね。服装はジャケットよ、ジローラモみたいなジャケットよ!とにかく清潔感」










次の日、良夫は散髪しに行った。


そして服と靴も買った。


まさか自分がこの歳で恋するなんて思いもしなかった。


22年ぶりの恋。あ、食事の約束はしたけどお店を決めてない!


彼女にメールすると




「良夫さんのお任せで」




と返ってきた。




いちばん困るパターンだ。




定番中の定番




「イタリアンなんかどうですか?」




「イタリアンいいですね」




「じゃあ7時に池袋でどうですか?」




「わかりました」












シゲに伝えておいた。


デートの約束したことを。


シゲは自分ぼことのように喜んでくれた。

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