第7話 キャバ嬢メルメの花と仁義 ⑦

日本人なのです。我、日本人なのです。

日本を人体に準えたとした場合、相応しい部位は何処であろうか。

当店キャバH,No1は、黒髪ストレートのヒノメである。


日ノ女である。


日本ニッポンの家を例えれば、女の黒髪こそが、我等日本の家。

ヒノメの黒髪は生まれて一度も文明を開花させていない。

そのまま。

真っ直ぐ長く美しい黒髪なのです。

男は家を見た。男達は"帰る"のです。普通の女ヒノメは誰よりも長い黒髪。彼女がNo.1。日本。

日ノ女の卓には常に梅干しが有る。

今晩も、梅を肴に日本を呑もうか。

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