必要なのは愛だけ
蜂屋二男
第1話 必要なのは愛だけ
最近、むしゃくしゃする事が多い、何にむしゃくしゃするのかと言うと仕事や将来の不安や後悔によるむしゃくしゃだ。
そうなると僕は直ぐに文章を書く事でストレスを発散する事にしている。これは物や人に当たらない為の、僕のできる社会への配慮だ。
今もそうだ、むしゃくしゃする。6月17日の2時にガールフレンドに振られたからだ。辛すぎる彼女がいるから生きていた、いわゆる遠距離恋愛で彼女が東京で僕が愛知だ。
彼女が美容学生だった頃に愛知で知り合った、彼女は卒業を気に東京へ、僕は探偵を辞めて工場へ順調だと思っていた、一年間工場で働いたら僕も東京に行き同棲する予定だった、それがたった今無しになった。僕は工場にいる訳で元彼女はキラキラ輝く東京で美容師をしている訳だ。(工場が悪い訳ではなくて、僕が期間工なので何となく後ろめたさがある。)
「そりゃ振られるよな」
電話越しに別れを告げられ、泣きじゃくる僕を切り捨てるように電話を切られた。
ゆっくりとスマホがベットに沈む、びっくりだこんなに世界が暗いなんて、上も下も分からない世界にゆっくりと目が慣れてくる、電気を付ける。とても明るい、僕が世界だと思っていた物はただの小さな箱の中だった事に気付く。
初っ端暗い話では申し訳ないので最近書いた、ストレス文章を載っけておく。
僕のネガティブは明るいし、日々前に進みながら成長している。
前の僕は嫌な事があると足音が(しんでやる、しんでやる、しんでやる)に聞こえていたが、最近は(みんなしんじゃえ、みんなつまずけ、トイレの床にメガネを落とせ)と言うふうに聞こえる。
これは僕が外向きのネガティブになった証拠なんだと、仕事前の仮眠を取ろうとした時気がついた。
頭がスッキリした事で眠気がなくなり、仮眠を諦めて、バス停に向かっている途中にハッとした。「足音が聞こえるという事は前に進んでいる証拠じゃないか」
僕のネガティブは明るい。
何処に進んでいるかは考えたく無いけど。
6/17追伸1人だけ死なないで欲しい人がいた事を忘れていた。
どうか幸せに。
必要なのは愛だけ 蜂屋二男 @hachi843
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。必要なのは愛だけの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます