三人会議

長い沈黙の後


江島さん 「ねえねえ、テレビをなるべく薄っぺらいものを買うようにするのはどうかしら」

高橋さん 「いいわねえ!薄いものにしたら、家のありとあらゆる隙間に敷き詰めていったら入りそうよね!」

飯田さん 「うーん、理論的にはいい案かもしれないけれど、、、

家のちょっとした隙間に敷き詰められるほど薄いテレビなんて、実際にあるのかしら。」

高橋さん 「あるわよ!知らない!?」

飯田さん 「あるの!?高橋さん!知ってるの??」

高橋さん 「あたしは知らないわよ」

飯田さん 「何なのよ」

高橋さん 「この世界のどこかにはあるんじゃないのって思ったの。」

飯田さん 「あるのかしらねえ、そんなテレビ」

江島さん 「うーん。この案は少し詭弁かしらね。もう一つくらい考えておきましょうか。」

飯田さん 「そうね」

三人で頭を悩ませる。

沈黙の後、江島さんが口を開く

江島さん 「ていうか、どうして岡本さん、虫かごと双眼鏡とテレビが欲しいのかしら。10億円分それに費やすなんて。よっぽどの理由がありそうだけれど。」

高橋さん 「たしかにねえ。」

飯田さん 「言われてみれば、、、、なんでなんだろう。」

江島さん (笑いながら)「どうして二人ともそこをすんなり受け入れられたのか、私わからないわ。最初聞いた時引っかからなかったの?」

高橋さん 「たしかにね。

最初、変わってるなとは思ったんだけど、、なんかしっくりきちゃって笑笑

だってほら、岡本さんって朝弱そうじゃない!?」

江島さん 「それがどこにどうしっくりくるのよ

意味わかんないわよもう」

飯田さん 「うーん。どうしてその三つが欲しいのか、本人に直接聞いてみましょうか。午後から岡本さんいらっしゃるだろうから、その時にでも」

江島さん 「そうね」

鶴山 「みなさーん!折り紙レクリエーション始めまーす!

今日は、みなさんで鶴を折ってみましょうか!」

高橋さん 「あら!もう10分経ったのね!早いわね」

飯田さん 「とりあえず、折り紙しましょうか。」

江島さん 「そうね。

鶴なんて、あたし折るの何年振りだろ。」

飯田さん 「あたしも。折り紙ももう、ずいぶん長いことしてないわ。」

高橋さん 「あたしもあたしも。

えーっと、最初どうだったかしら。」

飯田さん 「最初はわかるでしょ。ここを、、、、、」

折り紙を折って時間を過ごす三人。

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