第14話 虚しき怒り
そうだった
あそこは俺の生家
あの日までは
「日常」があった
あの日から俺は
やつを探して
あそこにはもう
長く立ち入っていない
もう誰もいない家
あと一歩で
いつもやつは居ない
あと一歩あと一歩あと一歩
やつを捕まえて
どうしたいのか
もう忘れてしまったが
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