世界の裏側で

第1話 脳と心と探偵事務所

　銀座の一頭地。ビルの二階。陸&雪斗探偵事務所。ありきたり。そして小学生が考えた様な名前の探偵事務所。そこの扉を開くと二人の青年がソファーに座っている。

「こんにちは。陸&雪斗探偵事務所へようこそ。俺は調査や推理を専門とする探偵の陸。そしてこっちが…、」

「俺は知識を提供する助手の雪斗。」

「今日はどの様な依頼でしょうか？」

　入ってきた女性はおどおどしながらそして驚きも混じっている。そんな表情で二人に話しかける。

「…私の…心の相談を、聞いてもらえますか…？」

「あぁ、裏の仕事ですね。奥の部屋でお伺いします。」

　そういうと雪斗が奥の部屋に続く扉を開ける。

そしてその暗い部屋の奥に三人は消えていった。その部屋は表の探偵事務所内と全く同じ内装だった。違和感を覚えつつも女性は…三人は椅子に座る。

「どんな理由で誰をどうしてほしいんですか？」

「彼の人格を変えて欲しいんです。」

〜最低彼氏と最高彼女〜