まじで糖尿かもしれない

@pikkara

最終話

「気まづくなるね」

「そうだね」

彼女は若干空返事っぽくそういった

ついさっき告白して付き合い始めたばかりだと言うのになんという女だ。ぶち殺してやりたい、でもそんなところも好き♡


実際本当に気まずい。そう、付き合う前の楽しい時期みたいなのを楽しみすぎた。

あれちょっと前までは全然話せてたのに、なんて話しかければいいんだろう。みたいな感じだ。関係が縮まって距離が離れた。どうしよう話さない時間ができるとより気まずい。

「じゃあ私先帰るね」

「ういー」

こうやって余裕ぶって平静を装っていつも通りに返そうとするけどさ、もっと一緒にいたいじゃん、、なぁ、、、なぁ、、、、、

[選択問題]次の中からこの後の展開を選べ

①ここで引いたら男がすたる、主人公はついさっき告白したように自分の思いを伝える

②実は彼女だって帰りたくなかったよね、まだ一緒にいる

③現実は非常である何もせず何も起こらないそのまま彼女は帰る。

答えは③


そんなことがあってからはや数ヶ月。男の愛は冷めつつある。

理由は幾つかある。

最初に惹かれたのは彼女の顔だった、超絶美女とは言わないが端正で整っていた、何より男の好みだった。

次に惹かれたのは性格だった、彼女の少し冷たく表現が苦手な感じが逆に良かった。

そして最後に惹かれたのはスタイルだった、男は気づかなかった、服の下にはこんなものが隠されていたのかと、そのことに気づいた時は理性を失うほどだった。

しかしどうだろう。

相手が恋人となったのであれば話は別である。

顔から始まったものは長くは続かず、かつ最初はよかった彼女の性格も、ずっといるとなると少し物足りなく満足出来ない。スタイルは別だがしかし、先述した通り彼女は冷たく、そういうことだって頻繁にさせてくれるわけじゃない。

そうなると愛も冷める。そういうものだ。

まず、やりたいことだって実は付き合う前にほぼほぼやりきってしまっていたのである。

男はしょうがないと思う。相手が悪いと思う。

もう別れてしまおう。そう思う。


「別れよう」

「、、、別に構わないけど、理由を聞いてもいい?」

本当につまらない女だ。泣きわめいたりするたちじゃないとは思っていたが少しくらい止められた方が面白い。

「大した理由はないよ、ただ、思ってたのと違ってて」

自分でも思うほど適当すぎる説明。でもこれでニュアンスが伝わらないほどこの女は馬鹿では無い。

「そう、なるほどね。わかった」

そんなことになるはずなどないと思いつつも定番の文句なので言っておく

「また友達としてよろしく頼むよ」


「気まずくなるわね」

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