簡易年表
◆2032年
尾杜博士による《銀の靴》拡散事件発生。
電脳空間を中心に《銀の靴》がばらまかれ、その瞬間に深淵接続やVRDiveをしていた人たちが電脳症に罹患する。
当時の電脳症は異能発現が殆どなく、断片化の症状のみが見られたため、旧世代のネット依存症が重症化したようなものと世間には報じられた。
電脳依存型神経症対策として私立天花寺大学付属病院に専門病棟が建設される。
◆2033年
天花寺貿易が新たにAI・アンドロイド関連の会社を設立。
キャッチコピー「未来へと至る道を創る」を掲げ、電脳開発チーム《煉瓦の道》を設立。《銀の靴》の特徴を掴み、本格的に対策を練り始める。
また、電脳症管理局対策本部を設立し、《煉瓦の道》を初めとする電脳症研究班を設置。電脳症発症者への対応を開始する。
◆2035年
SIRENの前身組織、《煉瓦の道》による《銀の靴》封じ込め作戦完了。
これにより《銀の靴》の感染条件は深淵接続時に絞られる。
封じ込め作戦に参加していた12人全員が電脳症を発症、変異種となる。
同年、封じ込め作戦に参加していたメンバーの一人が人工子宮を用いて娘を出産。椿と命名。
◆2036年
電脳症の末期症状、NOISEを正式に初観測。
同時にNOISEによる初の傷害致傷事件発生。
初のNOISEは、天花寺大学付属病院に入院中だった二十代男性。同じ大部屋に入院していた男性三名を殺傷。
同年、天花寺貿易電脳開発チーム《煉瓦の道》は変異係数測定器を開発。同時に、変異深度測定器も開発し、院内でNOISE予備軍の割り出しを行う。
重点的に隔離治療と試験的な治療を無作為に行った結果、音楽家の変異種が特定の曲を奏でた場合に変異深度が減少する傾向が見られた。この結果はNOISE予備軍以外の変異種スタッフ等にも効果が確認され、念入りな調査が続けられる。
◆2038年
変異種が異能を使用した場合、休眠期間を取って時間経過で減少させるしかないと思われていた変異深度が、特定の音波によって急速減少出来ることが判明。
天花寺貿易は癒やし手の異能を持つ演奏家や歌手を積極的に保護し始める。
聞き取り調査の結果、これらの異能を持つ者は独自の感覚で《調律》を行い対象に合った音を奏でることで、効率的に変異深度を下げることが出来ると判明。
また《調律》は通常の異能と異なり当人が元来持つ技能に依存する能力なためか、使用しても変異深度が上昇しない。
◆2040年
変異種管理局が原初の覚醒者たちの異能を元に、12のカテゴリを作成。
現在のエインセルは当時『炎使い』であるとされ、CODEも《アグニ》だった。
◆2042年
潜在的な《銀の靴》キャリアの子供たちが、電脳症を発症した状態で生まれてくる事態を複数観測。天花寺貿易が先天的変異種専門の孤児院を設立。
表向きは一般的な孤児院として門戸を開いているが、一般人と変異種とで所属する院を分ける形で対応。変異種専門孤児院をエンジェルケージと命名。
◆2050年
2035年生まれである椿の成長が、10歳ほどで止まっていることが発覚。
検査の結果、特殊な変異をしていることが判明。《天使症》と名付けられる。
同時に、椿の異能が強力な『氷使い』であることが知られる。
調査の結果、椿の他にも微弱ながら低温方面の異能を使う変異種を発見。
異能の分類を13にする案も出たが、炎・氷使いではなく『熱操作』であることが判明し、分類名を炎の魔神アグニから自分自身を表す《エインセル》に変更。
◆2055年
神奈川県の公立高校にて《HOMEComing事件》発生。
県立相模原東条第一高校二年生の生徒全員が、プログラミング実習中に電脳世界に隔離される。所謂電脳空間からログアウト出来ない状態となり、NOISE対策班に出動命令が出された。
電脳空間にて強制的にNOISEに変異させられた生徒たちにより、対策班を含む百二十二名が断片化、強制『処理』の対象となる。
対応班の生き残りである原初のエクスマキナ『
◆2062年
電脳症変異種管理局が、NOISE対策本部SIRENを設立。
変異種の保護と管理育成、更にこれまで場当たり的だったNOISE関連事件への対応を本格的に開始。
マザーコンピュータ《レディ・グレア》の異能により、2032年に発生した同時多発的電脳症発症事件に関する一般人らの記憶、記録を末梢。
世間一般に於ける《銀の靴》は深淵接続時に稀に感染する、悪質なコンピューターウイルスであるとされる。
◆2113年
原初のエクスマキナ夜見のデータを元に変異種生体研究所で作成された、第四世代唯一の高係数エクスマキナ、夜明鶚を正式起動。
一定の年齢まで『成長』させるため、ソロネ階級でミーミルの鶍に預けられる。
◆2121年
葬儀屋本篇時間軸。
即ち、日本で初めて《屍》事件が観測される。
そして同時に深淵接続をせずに一般人が突然NOISEと化す事件も観測。
《屍》事件の際に回収されたデータは電脳症研究班生体化学部室長へ預けられる。
◆2124年
エインヘリヤル選別試験本篇軸。
シンヘイヴンの過激派グループ《エインヘリヤル》メンバーによる電脳テロ発生。
ターゲットとなった学校で、覚醒したてのNOISEと少人数変異種グループとのデスゲームが行われる。
生存した四名の変異種をSIRENで保護・育成を行う。
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