SIREN×NOISEワールドガイド

宵宮祀花

基礎用語

【SIREN】

葬儀屋を含む、対NOISE専門対策組織。

表向きは貿易や観光などを取り扱う会社で、天花寺財閥が出資者。

ホテル、観光船、ツアー、航空会社など多岐にわたる。

その本質はNOISE発生の監視と鎮圧を担う特殊部隊。

能力ごとに所属が異なり、各部署には《調律者》と呼ばれる人がいる。


【回収員+コレクター】

ウェブ上に散乱した《銀の靴》を回収する部署。

回収した《銀の靴》の欠片は研究部署へと送られる。

ドロシーの通ったあとに軌跡として残るウィルス片に最も近付くため、深度の上昇が一般戦闘員に次いで早い。


【掃除屋+スイーパー】

表社会に影響が出た場合、そこを修繕する部署。

埋葬屋と異なるのは、こちらは戦闘能力を持たない者の集まりであることと、原則として戦闘終了後に出動命令が出ることである。

戦闘で破壊された建物やインフラの修復を行う。殆どにおいて隠や事務員と協力して活動することになる。

事務員との繋がりが強く、内勤者がいなければSIRENの運営は成り立たない。


【事務員+クラーク】

その名の通り、事務や雑務を行う部署。

頭が良く冷静な人材が多く、個人・集団どちらでも効率よく動ける人の集まり。

年齢学歴不問で実務能力を見て採用するため、学歴や身分は意外と様々。

また、この部署に所属している人員は表向きの会社でも働いていることが多く、特に多忙で有能な人材が集まっているとも言われている。

最も優れた能力者は桜小路才華で、現役女子高生。

機械並みの演算能力を持つ一方で燃費が悪く、だいたいいつもなにか食べている。


【代理人+ソルジャー】

屍化事件とは関わりのない一般戦闘員。

調査任務の中でも戦闘が予測される、事務員が行けない任務に赴く人たち。

葬儀屋ほどではないが戦闘力があり、基本的にツーマンセル以上で行動する。

スーツ型の制服が支給されているが、私服でも仕事可能。但しスーツと違って私服は破損しても保証されない(怪我の分の保険しか下りない)ので注意。

中高生には、通っている学校の制服とそっくりな戦闘服が用意される。

椿が着ているのは、実はソルジャー用の制服。


【調律者+プレイヤー】

SIREN職員の調律を行う者たち。

異能を使うと断片化が進むのだが、それをデフラグすることが出来る者の集まり。

Play(演奏)とPray(祈り)両方の意味を持つ。日本語英語の妙。

その名が示す通り、調律者は音楽で変異種たちを癒す。

その人にあった音を調合して演奏、または歌うことにより、断片化した人格を再構築する。

調律者の中には援護能力を持った者もおり、稀にだが戦場に随伴することもある。


【葬儀屋+アンダーテイカー】

屍化事件のためにごく最近結成された、高ランク能力者だけの小規模対策班。

火葬屋の凌、埋葬屋の誠一朗、遺体安置所の椿、検屍官の里見、納棺師のエミリーが現在のメンバー。


【隠+なばり】

NOISEの死体やパーツを回収したり一般人の記憶処理をしたりする部隊。

部隊員は全員狐面で顔を隠しており、黒一色の装束を纏っている。

リーダーは白狐の目元を隠す面。一般部隊員は黒狐の面頬。

仕事の順番としては、隠が回収、掃除屋が修復、事務員が報道規制等の情報操作。


【電脳症/変異種】

ある日突然発生する異能。または、その発症者。

ウィルス自体には電脳に接続しない限り感染しない上、人から人、人から動物などのあいだで感染することがないため、広がり方はそこまで爆発的ではない。

但し、稀に親から遺伝する場合があるため、現在も研究が重ねられている。

能力の発現には電脳の深淵接続が必須であり、必要機材はとてもお高い。

異能を使いすぎると《断片化》が進み、深度が最高値に達すると断片と化して、元の人格が消える。

断片化は能力を使わずにいれば一定の時間経過で回復する。

しかし、戦闘が続いたり任務が連続で入ったりするとその時間がなく、症状が進んでしまう。


【異能】

基本的に、覚醒するCODEは一人一つ。

但し、外的要因により後天的に二つ以上の変異を持つことも可能。

その場合『ハイブリッド』と呼ばれ、IDには先天的CODEに続く形で記載する。

その際の記載方法はA/Bで、簡易調整のCODEは=で示す。

最大三つ所持出来るが、其処まで行くと変異係数と基礎深度が高くなるので非推奨。

※例:まずフラメルに覚醒し、のちにフレイヤを発症した誠一朗の場合『フラメル/フレイヤ』となり、簡易調整を受けた現在は『フラメル/フレイヤ=クロノス』との表記になる。


【変異係数】

ゲームでいうところの、レベルや所持経験点に相当する数値。

係数が高ければ高いほど能力が高く、戦闘員の場合は火力も保証される。

大まかな数値ごとに変異ランクがついており、G~Aと上がっていき、次いでAA、AAA、S、SS、SSS、Xと順に上がっていく。

ランクはIDに記載されており、凌と誠一朗はAAA、椿はSとなっている。

※因みに、ソロネに認定されるには最低限Sランクの変異係数が必要となる(ので、椿はなろうと思えばソロネ階級に飛んでいける)


【変異深度】

銀の靴に侵蝕されている度合い。

異能を使えば使うほど深度が上がっていく。

ゲーム的にいうとMPが近い(使うと減っていくMPと逆に、深度は増える)

調律者の調律を受けると基礎深度周辺まで戻る。

低すぎても異能が上手く発動しないので、調律を受けすぎるのも良くない。

ただ、下がりすぎた場合でも日常生活を送っているだけで基礎深度までは数時間から数日程度で戻る。


【断片化+フラグメント】

人間は(DNA等の)情報が寄り集まって出来た集合体である。

という前提の元で引き起こされる、人格、記憶、自我、肉体など、その人を形成するものが徐々に崩れていく現象。

初期症状は漠然とした不安や苛立ちなどが現れる。

放置すると暴力的になる、開放的になるなどのヒステリー症状が起きる。

このときの状態が、NOISEと化した際の狂気を表しているとも言われている。


【NOISE】

断片化の最終段階である自我の崩壊により能力に依存した生き方しか出来なくなった存在。精神に強く根付いている唯一の《狂気》のみを叶えようとするべく、なりふり構わなくなる。

そのため、NOISEは社会生活を送ることが不可能どころか、周りを傷つけたり、最悪の場合は殺人などの凶悪犯罪に走ることもある。

狂気を叶えるべく表向きは社会生活を送っているように見えても、何処かしら歪んでいるのが特徴。


【屍+バグ】

NOISEの死後、肉体が深刻なエラーを発症した結果。

断片化以上に原型が消え失せ、人格も外見も全くの異形と化してしまう。

NOISEは(話は通じない上に説得も不可能ながら)言葉を交わすことが出来る。だが、屍は抑々、人としての言語を操ることが出来ない。


【銀の靴+BOJ】

旅の始まりを意味する名を持つ、コンピューターウィルス。

ウィルスの原型になっているのは、幼くして病死したのち、父親の手によってAIとして再生した少女ドロシーの精神。

能力の分類は後述。


【Beginning of journey事件】

尾杜という研究者が、娘を失ったことが始まり。

永遠の少女ドロシーを作製し、ウェブ上の箱庭エメラルドの城のお姫様とした。

電脳世界に作成されたドロシーは既に壊れていた。

だが尾杜も、ドロシー自身もそのことに気付いていなかった。

エメラルドの城のお姫様としてしあわせに暮らす少女は、深淵接続で電脳世界に来た『お友達』に《銀の靴》をプレゼントした。そうしてばらまかれた《銀の靴》により世界は、ウェブは、人知れず歪んでいった。

当時の混乱を知る者は、一般社会にはいない。

ドロシーは人間の頃の記憶や自我を転写しており、AIである自覚がない。

電脳世界全てが彼女の庭であり、深淵接続すると彼女の断片に触れることとなる。

ほつれつつあるドロシーの断片こそがウィルス《銀の靴》の正体であり、現実世界に影響を与えているのは電波に乗っている断片。


【深淵接続】

接続機器のついた大仰なゲーミングチェアのような機材で行う。

精神を直接ウェブに接続し、肉体を使わず意思だけでネット上を泳ぐ技術。

当初は全・半身不随の患者が治療を行う目的で開発、公開された技術だった。


【SIN×HEAVEN】

通称、シンヘイヴン。

異能をギフトと呼び、自らを銀の靴に選ばれた者としているテロ集団。

電脳世界の箱庭、《エメラルドの城》に存在するドロシーを現実世界に蘇らせようとしている。

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