第5話 店員さん

 俺はふとコンビニに行く。すると誰もいない。小さなコンビニだから仕方ないのかな? と思ったらすぐ近くに店員さんがいた。


 品出しをしていたのだ。店員さんはおそらくこの人一人しかいないのだろう。


 俺は声をかけないようにした。まだ時間にゆとりはあるし、品出しの邪魔をされては気分が悪いだろう。


 一分後、後ろに小学生っぽい子が並んできた。これはいけないと思い、足を軽く、トントンとさせた。できるだけ驚かさないように、気づかせるために。


 するとすぐに店員さんは気づいた。すぐにはい! これですね! と言われた。


 俺はこうして雑誌を買えたのである。


 ふと後ろにいた小学生の子はどうしたのだろうと思って後ろを見る。誰もいない。


 どこに行ったのか? と思い、周りを見渡すと彼は商品を物色していた。


 彼は並んでいなかったのかと、ふと思った。


考えると子どもとはそう言うものだ。行動の予測が難しい。だが、そこが良いところなのであろう。

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