第2話 「美穂」としての私の人生

その日の夕方の5時半に塾が終わり、私たちは倉敷駅の近くのアリオ倉敷にあるセブンイレブンに行ってアイスカフェラテを買って、傍の休憩所で飲みながら話していた。

「さっきは解き方を教えてくれてありがとう」

「いいよ。それより呼ぶ時は"絵梨花"でもいいからね笑」

「それより何処に住んでるの??」

「水江のローソンの近くの所、つまり中洲小学校の近くに住んでるよ」

「僕は西阿知に住んでる」

「近いね。自転車で倉敷駅まで通ってるんだね」

「うん」

男子の時の絵梨花ちゃんは小さい頃に野球経験があり、守備もバッティングもめっちゃ上手いという雰囲気があるらしく、友達思いと言うイメージもある。

「もし良かったら裕介くんの女装ネームは"美穂"にしてみない??」

「"美穂"?女装ファッションモデルから始めるのって難しそうだけどやってみるよ」

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