色彩たるは

相互理解を銘打って

個人主義に浸った快楽

色彩がいいと振りまいたくせに

色をそろえて遊んだ

結局、理解なんて

何色かしか見ていない


物がたるは成、または歴

乖離の原因はまた色である

世界に混ぜ合わせた色

画家になったつもりで絵具を出してみたが

所詮カラフルなど後出しで

くっきりとした無機線で描き始めた時点で

下地は出来上がっている


愛容れるかなんて

私の持つ眼球ではかられた評価だ

私の眼球を操る評価者は

所詮、外部から借り入れた審判本


富んだ世界の網膜映画の製作者を考えろ

光がすべてだと、希望がすべてだと

どうにも、薄暗い

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