魂が籠った彼女の最後

アウル

第1話 プロローグ

人生は暗く、屑で、泥を啜り、それでも必死に抗おうとした、私の22年間。








私の家は複雑だ。ごく一般人の家庭と違う所がいくつもある。数えだしたらキリがないけど例を挙げるなら私と父親、そして姉は血が繋がっていない。そう。母親が再婚して今の家族の構図になった。


わたしが中学の時初めて彼氏が出来た。好きなところに行ったしめいいっぱい楽しんだ。けど学校帰り、

「家まで送っていくよ」

って彼氏が言ってくれて嬉しくて舞い上がってた。途中までは良かった。途中までは、家の近くまで歩くと母親と出くわした。母親はこちらを見つけるや否や目にも止まらない早さで近づいてきて……顔を殴った。私の顔じゃない、''彼氏''の顔を。


中学でまだ子供。それでも好きだった彼女の母親に顔面を殴られるなんて思いもよらなかっただろう。その子が怖くなり。別れた。


別れた後、私は彼氏と付き合っていたことが母親の手によって血も繋がらないクズの父親にチクられた。





そして。血の繋がっていなくても。家族の親に手を出され……………'''妊娠''した。。



けど、、、父親は有名人で。。。中学の私は何もすることが出来ず、、、母親にバレないように堕ろした。




中学を卒業した私は、、、高校に進学……と、同時に家出を決行した。当時付き合っていた結構年上のヤツの家に転がり込んでどうにかひと息付けると思った。けど、そんなことも束の間。転がり込んだことで初めて知った。そいつがいわゆる〈DV彼氏〉だった。跡が残るくらい身体を殴られ、精神をすりおろし、満足したのかウザかったのかは分からないけど……私をふった。



フラれた私はつぎの男を探しに街に繰り出した。家族クズの元には戻りたくない。その一心で次の男をさがして。見つけた。


[こうして見ると……私も大概かもね。]



次に付き合った彼氏はいわゆるメンコン店員のクズ野郎。私もバイトに明け暮れてお金を出し合ってたけど……いつの間にか仕事を辞めて8つ下の私に生活費全てを払わせるようになった。自分は働かず夜帰ると私に手を出して、、、そしてODオーバードーズ進めてきょうせいしてきた。

そんな生活から1年が立ち、17になって少ししたときに妊娠が原因で私はぶっ倒れて病院に運ばれた。診察の結果は指定難病。この指定難病になってあの屑達のいる巣窟に戻らないと行けなくなった。




『お前はいつも迷惑かけて』


『家出楽しかったでちゅかぁ?w』


『恥さらしがよくのこのこと帰ってこれたな?これからの処遇は家族会議をする』



そんな言葉を残して家族ゴミは病室から去っていった。悔しくて、泣き喚いて、ここに生まれたことを罵った。


家族会議という発言権が無い会議によって通信制の高校に編入して、卒業した。学費は払わないが大学は行けと横暴な事を言われてバイトを掛け持ちして。どうにか稼ぎ、入学した。


でも、、、結局お金足りなくなって半年経たずに辞めちゃった。


そっからの3年間が今までで1番楽しい時間になった。

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