とある日にいじめられてから、直ぐに助けてくれた先輩は秘密を知っているから私を助けてくれる。そして私は彼に恋をする

@kaminetu

第1話

 私は顔が綺麗なだけで性格も明るいわけもなく無難に生活を送っていた。だがある日私の人生は変わってしまった。それはクラスメイトで一番綺麗な顔をしたチャラい男子がいた。その男子が私に声をかけた。そして彼は顔を赤くして私に告白して来た。


 たった一言


「好きです」


  だが私の顔を見ると顔色を変えて私の表情を見た。私は驚き驚愕して声が出なかった。ようやく出た一声目が


「え、しんじられない」


 だった。その後間を開けて私は勇気を出して彼に私の思いを伝えた。


「貴方は隣のクラスの桜沢さんと付き合っているんでしょう」

「そうだがお前は付き合いたいと言えばいいんだ。俺のハーレムに加われる事を誇りに思うべきなんだ」


 と自分勝手な意見を押し付けてくる。そんな彼が元から嫌いだった。そのため彼には告白されないと思っていたのだが実際に告白されてビックリした。


「なんで貴方は、どうして自分勝手で押し付けてくるの。私は貴方のハーレムに加わらないわ。お断りよ、ささっと行きなさい。私は貴方に興味はない、以上。もういいわ私が行く」


 そう言って私はとてとてと逃げ出すように彼から逃げた。まさかそれを根に持っているとは思わなかった。私だって、私だって私だけをみてくれる王子様が良かったのだから仕方ないでしょう。


 翌日私は教室の中に入ると嫌な視線で私を見つめる。ゾッとするような目で見られて私は固まってしまった。すると私の中に一つの仮説を作り出した。


「ねぇ、貴方氷河様のことが好きなんでしょう」


 氷河は、さっき紹介したチャラい男子の名前である。名前と顔だけ良くて性格がダメだとは、少し残念であるが金持ちだから仕方がないかもしれない。


「全然好きじゃないわ」


 と言うと「そう」と彼女はいい、男子に「持ってこい」と言われて持って来たのは、雑巾で絞られた汚くなった水の入った、バケツだった。まさか私にかけたりしないわよねと思うとぞっとした。


「顔は可愛いからかけないでおくわ。でも顔さえ綺麗じゃなければ、私の方がモテるんだから」


と言って男子が私の頭より上に命令を無視してかけて来た。臭く汚い水が私の体に入ってくる。それがとても嫌で辞めてと言うが誰も止めてくれない。空気を乱す子は許さないと言った風紀院の彼女さえ動かなかった。


 顔を汚されて何もできなかった羞恥心だけが残った。もし彼のことを振らなかったら変わっていたのかもしれない。私はひさしぶりにイラついた。私は学校にはいられないと思い、学校から逃げるように帰った。


 自宅から学校までは近いためあまり注目されずに帰れる。だが私は、普通の子じゃない。顔だけが綺麗だから下卑た視線で私を見つめる男子や、私に憧れを抱く女子がいる。


 私は更衣室にカバンを持って行き、体操服に着替えて直ぐに学校から出て行った。帰る途中で担任の先生と目があった。


「氷河君と付き合っているそうじゃないか?顔だけはいいんだ。彼と付き合えて光栄だろう」


 そういう先生は社会の窓が開いており、毎日私が注意するが反省をしていないダメな教師である。


「先生社会の窓が開いています」

「え嘘、本当だ」


 慌てて先生は社会の窓を閉めると、あれおかしいな。しまっていないと、こぼしながら注目は私じゃなくなる。


 私は急いで走り校門から抜け出すと「ドン」と鍛え上げた肉体の子とぶつかる。「すみませんでした」と私は笑顔で謝りニッコリと微笑んだ。


「気にするな。何かあれば俺に連絡しろ」


 私のことを考えてくれたようで嬉しい。そう思うと一枚のメモ帳に書き手渡しで私に渡された。そこには彼の名前を見ると不良で有名な先輩だと分かる。でも何故か私は悪い人には見えなかった。


「あの後で連絡します。今日は何時に開いていますか?」


 と聞くと緊急の要件だと思ったのか、先輩は考え込んだ。


「こっちに来い、今から聞いてやるといい」


 と言い私を誘い込んだが、決していやではなかった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

次の更新予定

毎日 12:00 予定は変更される可能性があります

とある日にいじめられてから、直ぐに助けてくれた先輩は秘密を知っているから私を助けてくれる。そして私は彼に恋をする @kaminetu

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ