ファンタジーものの資料に関する考察とか

甲斐いつき

001 想像へのいざない

 私が気まぐれに小説投稿サイトに登録し、暇潰しに文章を書くようになって、いくらかの日々が過ぎた。


 まだ初心者ゆえ作風などを模索している段階であり、書くジャンルすら一定しないが、読者の皆様の需要を考えるなら、やはりファンタジーは外せないだろう。


 ここカクヨムでもファンタジーは不動の人気だ。他のジャンルは、例えるなら空を駆けるひとすじの流れ星……じゃなくて、魚屋で売ってるワサビや大根みたいなものかもしれない。あれば買う人もなくはないが、やはり客の大半は魚が欲しくてやって来る。少し極論だろうか。


 まあそれはいい。さて、しつこいようだが私は初心者だ。ゼロからオリジナルのファンタジー世界を創造する知識などない。仮にあっても、それが読者に受け入れられるかは別問題なので、何でもかんでもオリジナルならいいというものでもないだろう。


 てなわけで、いろんなものをパク……参考にすることになる。それはギリシャ神話やアーサー王物語のような古典だったり、近年のライトノベルや様々な本だったり、あるいは漫画やアニメ、ゲームだったりもするわけだが、これらを読んだりプレイしてて、ふと疑問に思ったことはないだろうか。


 なぜ王様は、世界の命運を託す勇者に銅の剣しかくれないのか。

 なぜロングソード+1より、+2のほうが安価なのか。

 なぜワードナの迷宮では超絶レアな支えの盾が、ニルダ寺院のダンジョンでは容易に手に入るのか、などなど。


 このエッセイでは、それら素朴な疑問に対し、私なりにやってみた考察の真似事などをテキトーに書いていきたい。気分しだいでは、過去に読んだ本やプレイしたゲームの感想なども書くかもしれない。ネタに詰まったときの気分転換ともいう。


 むろん所詮は素人の妄想だ。的外れなこともあれば既に誰かが言っていたこともあり、読んでも時間のムダにしかならないと警告だけはしておく。

 が、それでも読む気になった物好きなあなたなら、暇を持て余しついでに自分なりの考察をしてみるのも一興だろう。


 ある漫画家が著書の中で言っている。


「こんなのあり得ない」と頭ごなしに否定するより、「こう考えたら、これあり得る!」と想像力を働かせるほうが、人生は豊かで楽しいものになる、と……。


 あれこれ考えるのは頭の体操になるというし、私の的外れな意見へのツッコミから正解や、もしあなたが作者ならば新しいアイデアが見つかるかもしれないのだ。


 このエッセイが想像力の刺激となれば幸いである。

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