BOOK of LIFE

笛吹魔音

BOOK of LIFE

BOOK of LIFE

ある日、ひょんな事から落ちていた本を


拾ってしまった澪音。


周りの仲間から見てみようと言われ


開いてみると…。




作者:笛吹魔音+(ぴこ)






朝霧澪音(あさぎり れいん)♀︎(18歳)


神崎雪凪(かみざき ゆきな)♀︎(18歳)


九鷹刹那(きゅうだか せつな)♂︎or♀︎(18歳)


謎の人 ♂︎or♀︎(???)


N(ナレーション)♂︎or♀︎


Mは心情です。


_____________________




雪凪「今日はどこ行って遊ぼうか!」




刹那「そうだね、いつもカラオケばかりじゃ


飽きるよねー。


何か面白い事起きないものかね」




澪音「そうだねぇ、せっかく大学入ったのに


毎日同じ事繰り返してるよね。」




雪凪「何でこんな田舎の大学なんだろ。


小学生じゃあるまいし山巡ってもね。」




刹那「あはは!そりゃ確かにそうだw」




澪音「…って、あれ?これ何だろう?


本…だよね?」




N「澪音が拾ったのは一冊の本。


少し分厚いその様相は怪しさを醸し出していた」




雪凪「澪音って、いつも落ちてるモノ拾うw」




刹那「ばっちいから捨てなさいw」




澪音「え、でもこの大学の人のだったら


困るんじゃないかな?


預けに行った方がいいよね?」




雪凪「本当に澪音は優しいんだから。


じゃあ、中身見て持ち主確認しよ。」




刹那「確かに落とし主は困ってるかも。


少しくらいは見ても仕方ないか。」




澪音「どれどれ…。えっ!?」




雪凪&刹那「どうしたの!?」




澪音「み…見てよ…これ。


ちょっと変だよ、これ。」




雪凪「…あー、これって所謂厨二病って奴?」




刹那「まだ治ってないんだねw」




N「澪音が驚いて、2人が笑ってる内容。


それは、ノートにこう記されていたから。」




N「✝これはBOOK of LIFE✝


✝大切な人に生命エネルギーを与える本✝


✝この本の掟通りに使用しましょう✝


✝1.この本の所有者は拾った者1人限り✝


✝2.自分の生命を削って相手に与える✝


✝3.自分の名前は本に記せない✝


✝4.本当に大切な人にしか使えない✝


✝5.相手に与える最大寿命は10年まで✝


✝6.この本を使えるのは生涯1度きり✝


✝7.他の人に譲渡は出来ない✝」




N「と記されていた。」




雪凪「ちょw本当に厨二病拗らせてるw」




刹那「いやぁ、笑った笑ったw」




澪音「もう、他人事だと思って…。


これどうしよう。」




雪凪「持って帰んなよw


気にしないで普通にノートとして


使っちゃいなw」




刹那「それ、さんせー!w」




澪音「わかったよ…。」




N「家に持ち帰り、再び眺めてみる」




澪音「本当に謎なんだけど…。


これ、偽物だよね?本物じゃないy」




謎「(被せるように)本物だよ^^」




澪音「えっ!?」




N「部屋に誰も居なかったはずなのに


いつの間にか人が現れていた。」




澪音「だっ、誰よ!


一体どうやって入ったの!」




謎「君、面白いねw


(一人称自由)はその本の精だよ。


その本はね、己が生かしたい人が居る人


の前に現れるんだよ^^」




澪音「……あっ。」




澪音M(そうだ、私には生かしたい人が居る。)




謎「図星でしょ^^」




澪音「そ、そうだとしたら何よ。


それにこれが本物だなんて信じれない」




謎「じゃあ、試しに使ってみたら?^^」




澪音「うっ…。」




澪音M(確か本には生涯1度きりって…。)




謎「ふふふっ、生涯1度きりが気になる?」




澪音「!?」




謎「じゃあ、特別にお試しさせてあげるよ。


生命エネルギーは頂くけどね^^」




澪音「で、でもっ、本当に上手くいったか


どうやって判断するのよ!」




謎「本当に疑り深いなぁ。


さっきの君の友達、1人はもうすぐ


寿命が来るんだ^^」




澪音「えっ!?」




謎「今ならまだ間に合うかもね^^」




N「目の前に映像が浮かぶ。」




澪音「これは雪凪の家の近くの交差点!


刹那も一緒に居る!」




謎「この後なんだけどね、トラックが


交差点に居眠りで突っ込んでくる。」




謎「轢かれるのは雪凪さんだね。」




澪音「雪凪!雪凪!今すぐそこから逃げて!」




謎「無駄だよ、こちらの声は届かない。」




澪音「じゃあ、どうしたら…。」




謎「だから、さっき言ったでしょ。


お試しさせてあげるって。


君の寿命どれくらい使う?^^」




澪音「10年分使うわ。」




謎「いきなりそんなに使うの?^^」




澪音「大切な友達だもの、使うわ。」




謎「君、潔いね^^


わかった、じゃあこの機械見てて。


10年分延びるから^^」




N「謎の人は澪音に機械を渡す。」




澪音M(本当に雪凪の寿命が18歳になってる。


これが28歳になれば信じよう。)




N「モニターの方へ視線を送る。


そこにトラックが走ってくる。」




澪音「雪凪、どうか助かって!お願い!」




謎「何目を瞑ってるの?


もう終わったよ?機械を見てごらん?」




澪音M(私は恐る恐る機械を見た。


雪凪の寿命は28歳に延びていた。)




澪音「嘘…こんな事って…。」




謎「モニターを見てみなよ。」




N「澪音がモニターを見る。


そこには…」




雪凪「ちょっと、本当に危ない!


もう少しで轢き殺されるところだった!」




刹那「ホントなー、こんなところを


あんなスピードで通り過ぎるとか


最低な運転手だよ。」




雪凪「ナンバーと会社名覚えたし


クレーム入れてやろっ!」




刹那「確かに、これからの人の事を考えれば


それが正しい選択だよ。」




雪凪「その前に腹立つから何か食べて帰ろ!」




刹那「色気より食い気ってねw」




雪凪「刹那ひどっ!」










澪音「良かった、本当に無事で良かった。」




謎「だから言った通りでしょ?^^」




澪音「うん、理解出来た。


これで私は寿命10年分減ったのよね?」




謎「そうだよ^^」




澪音「あと、私にどれくらいの寿命あるの?」




謎「ごめん、それには答えられないんだ^^」




澪音「そう…。」




謎「君は急がなくていいのかい?


君の大事な人が待ってるんじゃないの?」




澪音「あっ…、病院へ行かなきゃ!」










澪音「ハァ…ハァ…おばぁちゃん!」




N「澪音の祖母は深い眠りについている。」




澪音「おばぁちゃん、今から私の寿命


分けるから早く目を開けてね!」




謎「君はそれで問題ないかい?^^」




澪音「問題ないわ!でも寿命延ばしても


病気は治るのかしら?」




謎「治るよ^^」




澪音「そう、それなら良かった。


私の子供を10年以内に抱っこして


ほしいんだもの!」




謎「ふふふっ^^」




澪音「お願い、10年分の寿命を


おばぁちゃんに分け与えて!」




謎「お安い御用さ^^」
















雪凪「まさか、澪音がおばぁちゃんの病室で


亡くなって居るのが見つかるなんて。」




刹那「信じられない話だよね。


あんなに元気いっぱいだったのに。」




雪凪「澪音、おばぁちゃん子だったから…。」




刹那「目を覚ましたお祖母さんも


とても辛そうで見てられなかったよ。」




雪凪「でも、何故かおばぁちゃんの病気


全部治っちゃったみたいなの。


不思議な事もあるのね。」




刹那「もしかして、澪音が全部持って行った


とか…だったりして?」




雪凪「そうかもしれないわね。


澪音、優しい子だから。」




刹那「家族からしたら辛いだろうけど。」




雪凪&刹那「乗り越えて行ってほしいね。」









謎「今度はこの子か^^


寿命が多めだから少し表記多くするか^^


どうすれば寿命頂けるか楽しみだ^^」








謎「(一人称自由)は本の精だよ^^」




#5人声劇台本

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る