第8話
春は思う。
どうして、そんなことが言えるのだろうかと
「私は優から大切な人を奪ったのよ、ただでさえ、私にとって優は大切な妹を守ってくれた恩人なのに」
「・・・」
『はーい!!春の負けねぇ』
『そんなぁ、』
『じゃあ、春が罰ゲームで付き合ってきて』
あの時の私は他人を見る目がなく、馬鹿にしてばかりだった。
だが、彼と付き合ってたから嫌な程のその自分の愚かさを知った。
そして、今も・・・
「恩人じゃないじゃん!!関係ないよ!!夏は!!」
「・・・何言ってるのアンタ??家族を守ってくれた人なんだよ。恩人だよ。」
「別に夏が守って貰った訳じゃないし」
「妹が守ってくれたんだから私も当然よ」
「違う!!それは勝手に夏がそう思い込んでるだけ!!」
彼女達は、久々に再開したのにこんな会話を繰り返していた。
二人は理解していた。お互いに言っていることはただの感情論だと、
だけど、二人は会話を辞めなかった。相手を罵倒して同時に自分の方が罪が強いと主張しあっていたのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます