赤茄子草子

鳩原

第1話赤茄子(トマトの意)

 紙の日記じゃ続かない、SNSじゃ文字数が少ない、とあらすじに書いた。私が最後に日記帳(としているノート)に書き込んだのはいつだったかな。試しに今開いてみると、3月17日。もうすぐ3ヶ月。今回はもうちょっと長く続くといいな。うーん、小説の続きを書かずに1年が経った私ではあるが、目標は大きく、週1で半年ぐらい。ところで日記帳に使っていたノートはデザインがいい。冬休みが明けてすぐに文具店で購入したもので、初代ポケモンが可愛らしいドット絵であつらわれている。とてもお気に入りだ。

 さて、前置きが脱線して長くなってしまった。エッセイとしてはそれでもいいのだろうか?こんなことだから書いている日数は少ないのに量は多いのだ。しかも字がびっしりと詰められている。春琴抄を書いた遠藤周作さんもドン引きの密度だ。読んだことないけど。

 自己紹介に移る。私は地元ではそこそこ勉強のできるやつが集まる公立高校の男子生徒だ。数学がからきしの偏った文系。性格は文化部気質(命名:私)だと自覚があるがなぜかバレー部所属。これに関しては何で入ったか自分でもわからん(?????)。家族は両親と、妹弟が一人ずつ。ものすごい近所に祖母が一人。日記を書き始めた理由は物忘れが激しいから。傍から見れば割と変わった私の日常は小説のネタにあふれていると思われるが、本当に覚えていない。言われれば「ああ、そんなこともあったな。」とは思うこともあるが自分の手で引き出しを引ける範囲には全く入っていない。

 さあ、やっと本編らしきものに入れる。ここには私の穏やかな日常とか狂気じみたエピソードとかを書いていく。まず一つ目。期末テストが近い。二週間と少しだ。正直、こんなことをしている暇があるなら勉強しろ、と思う。だが、こんな時でもないと行動できないのだ。何もする必要がない休日の私ほど無気力なものも珍しい。コビトカバぐらい珍しい。朝はアニメを消化しながらゲームの作業を進める。それに飽きたらYouTube Shortsをだらだら見たり、本や漫画をのろのろ読んだり。いやまあ、その時間が一番幸せなんだけどね。

 アニメ消化といえばニコニコ動画が見られない。家のテレビで地上波しか映らない、サブスクにも入っていない学生には一週間無料のアニメが唯一の鑑賞手段である。たぶんもう数作は流れただろう、そう思うとかなり精神的ダメージを負った。というか普通の動画も見られないのはきつい。そろそろ狂う。もうテニヌの空耳を口ずさんでいることがある。通☆風☆性~

 家族のこととかも書くか。最近面白かったのは、弟とその仲間が卒業式の前日に男性教師たちと全力でサッカーをしたといういかにもな青春っぽい話を聞いたこと、あとは昼食の時の脳4団欒だ。ツッコミの母以外ほとんど何も考えずに、勢いに任せて口を動かす。有意義の対極にあるようなイベントだったが、いざやってみるとかなり楽しいもんである。そしてひとしきりバカ笑いをすると、「大切にしよう、家族。」という感情がじんわりと心を温める。(私はこれを表すに最も適当な言葉を思い出した、賢者タイムだ。)先程有意義の対極と書いたものの、得られるものがない訳でもないかもしれないと思ったりしなくもない。

 気づけばまあまあの長さになっていた。そろそろ筆を置こうか。(だらだら書くのでこれ以外のまとめ方を知らない。)私は現役DKの中ではかなり早寝早起きなので1時間後には夢の中だ。久しぶりに書く日記は楽しかった。

 

 

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