この作者さまは、ショートの女王。数々のショートを書いていらっしゃいます。今回は、「ひねり」とか、「ひとつの作られた世界」ではなく……。作者さまの、本当の思い出です。それは、不思議な色合い。なつかしく、子供の頃の思い出を、心の引き出しから取り出しています。まるで、マーブル模様のビー玉のような。古い木の懐かしい家の匂いがするような。その思い出のなかに、インコがいるのです。さっと読めて、ほのぼのします。ほのぼののなかに、郷愁があります。魅力的なエッセイなので、ぜひ、ご一読を!