第12話 あれ? オレタチ強くね?
残り1日。
アララスタ王国軍は目と鼻の先までやってきている。
カイルの心臓ははちきれそうになっていた。
ジスタ領地の住民である1000人はただただ家にこもってもらう、入りきれなかった人々は学校に避難させた。
カイル、リラメイド長、ジーバ執事長がオリハルコンの城壁の上に立ち。
城壁の外には闇医者ウィーバー、伝説王ローム、破壊王ナルデーラが悠然と立ち尽くしている。
さらに源義経、アキレウス、ヘクトル、宮本武蔵、佐々木小次郎もいる。
さらには金狼ジェイバ、神速ゴロー、斬り裂きジャック、裏世界キャンベル、虫戦士ヘラクル、死別ダマスカ、音楽家ジージージ、教死ウェスタ、隣のガベが散らばっている。
最後にアーサー王とアレキサンダー大王は見張り塔でくつろいでいる。
ピリカが空を飛翔してオリハルコンの城壁の上にやってくると。
会釈して炭酸飲料を渡してくれた。
俺とリラメイド長とジーバ執事長はごくごくと飲み干すと。
「では皆この5日間色々とノルマを達成してくれてありがとう、経験値も共有してるから、皆とても強くなったと思う、リラはレベル300になったし、ジーバもそれくらいだ。さて連続ガチャ10回を戦争が始まる前に気分転換にしようと思う、わーい」
その場にいる全員にオーディンの共感力の力によって伝達されたはずだ。
皆緩み切った顔をしながら、二ヘラと笑っている。
ちなみに伝説王ロームは地面に胡坐をかいて欠伸をしている。
ガチャから10回分の玉が連続で投下されていく。
【A級=ジョブ:剣士】
【A級=ジョブ:賢者】
【A級=ポジション入れ替え:スキル書】
【A級=隕石落とし:スキル書】
【B級=破壊の盾】
【B級=破壊の盾】
【B級=破壊の盾】
【B級=破壊の盾】
【B級=破壊の盾】
【B級=破壊の盾】
【ジョブとは自らにその対応するジョブ適正習得させる事です。ちなみに現在カイルはギャンブラーのジョブになっております】
「ジョブはいくつまで習得できる?」
【それは無限大に習得する事が可能とされます】
「じゃあ、剣士と賢者を習得してくれ」
【ジョブ:剣士と賢者を習得、魔法剣士のジョブを習得しました。これはある条件の2つのジョブが配合されます】
【スキル書、ポジション入れ替えは自分の配下となるまたは仲間と認識されている人とのポジションを瞬時に切り替える事が可能とされます。スキル書:隕石落としは空から隕石を落とす事が出来ます。1日1回だけ使用できます】
「あ、全部習得で」
【習得しました。後破壊の盾は、どんな攻撃でも攻撃を防ぐ変り盾が破壊されます】
「それは滅茶苦茶良いな、合計で6個もあるぜ、次元ボックスに収納しておいてっと。さてと、そろそろ森の切れ端からやってくんじゃね」
★
アララスタ国王軍総勢3万 + アラギリ領地軍1万 合計で4万の軍勢
アララスタ王国軍を指揮するのはバナレス卿と呼ばれる国王の右手と呼ばれる存在であった。
バナレス卿は大貴族の生まれであり、人を物としか見ていない。
だが軍勢を操る術はたぐいまれであり、その力が認められて、国王の右手とされている。
ギャンブルがめっぽう強く、ギャンブルで女を良く買って集めてメイドとして働かせているそうだ。
「それで、ジェイクよ本当に普通じゃなかったんだなカイルが」
「はい、カイルは普通の力じゃないものを持っていました。それに配下も普通じゃありません」
「それはスキルなのだろうきっと、何か習得したに違いない」
「そうだと思われます。ですがクワをぶん回しただけで建物が破壊されました」
「ふむ、いかにして攻略するかだが、1000人の民を戦わせる訳はないと思うのがお主の意見だな?」
「はい、戦える状態ではないと思います。女子供老人ばかり、男もいますが訓練が行き届いているとは思えません」
「だが何かが危ないとそう感じさせると」
「はい、普通じゃないものばかり、あれは勇者クラスと認定してもいいかと」
「ふむ、だがいくら勇者でも4万の兵士では勝てんだろう」
「御意でございます」
「して、ガイバよ息子の謀反の件だが、お主の力でもって兵士を使い鎮圧してみせよ、さすれば国王様のお許しが得られるだろう」
ガイバ・オリゲートが忠義の姿勢を示しながら頷き。
「わしは1万の兵士を操るのが限界です。ジェイク殿が3万の兵士を指揮してくだされ、わしは1万を指揮しバカ息子を捕まえて見せましょう」
「戦乱のガイバの力見せてもらおうか、お主が将軍の時代、勇者と共に魔王軍と戦ったのその力を」
「っは」
「よおお、バカ親父おせーから来てやったよ」
その場がしーーーーーんと静まり返った。
現在外は暗闇に包まれている。
ちなみに周りには4万の兵士がいて、虫1つ入れる状況ではない。
「は?」
「はい?」
「ほへ?」
3名が凍り付く。
「いやね、虫戦士ヘラクルの下部の虫を飛ばして、ポジション配置入れ替えを使ってみたらここまで来れたってこと?」
「は?」
「はい?」
「ほへ? ってかカイルおめー捕まえろおおおおおお」
「じゃあ、さいなら」
一瞬でカイルが消滅した。そこには虫が1匹残されていただけであった。
「な、何が起きた?」
「いや、バカ息子が虫と入れ替わった?」
「ありえない、てか普通じゃねー」
その場にいたバナレス卿とガイバ領主とジェイクは凍り付いていたのであった。
「伝令伝令、兵士が1人また1人と倒れて行きます。てか死んでいます」
「は、はぁあああああ」
「敵は見えません、というか早すぎます。1人です。名前を神速のゴローだああって叫んでいますが姿は見えません、叫ぶ声がやってくると兵士が死にます」
「なんだとおおおおお、敵襲だ。即座に兵士達を叩き起こせえええ」
「伝令伝令ー空から虹色のドラゴンが飛んでいて、虹色のブレスを吐きます。青色の髪の男が乗っていて、伝説のドラゴンライダーかと、てかドラゴンに乗るなんて聞いた事がありませんが空中王国ラバンシアの者でしょうか?」
「・・・・・・」
「伝令伝令、1人の少年が素手で兵士達を叩き殺しています」
「伝令伝令、1人の青年が高速で宝石の剣で兵士を鎧ごと粘土のように斬り裂いています」
「伝令伝令、空間から突如現れた蝋燭を3本つけた頭の位置が前と後ろ反対の男が兵士達をナイフとメスで殺害していきます」
「伝令伝令、巨漢の男が沢山の刃物で兵士達を惨殺」
「伝令伝令、虫の大軍ががああああああ、キテマス。カブトムシの大軍なのですが、もはやゴキブリの奴にしか見えません」
「伝令伝令、金色の四足歩行の野人が兵士達の首を噛みちぎっています」
「伝令伝令」
「もういいいいい、あいつらを出せ」
「良いのですか、冒険者パーティーを出しても」
「仕方がないその為に呼んだのだからな」
「わしは指揮に戻るよ」
その日、冒険者パーティーが動き出した。
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