鹿は斯く狩る!

HerrHirsch

#1 【自己紹介】鹿は斯く狩る!【初配信】

【配信枠が作成されました】

〈1コメ〉

〈待機〉

〈待期〉

〈待機〉

〈なんか混じってて草〉

〈ついにキタ!〉

〈期待したくなるのも分かる大型新人〉

〈wktk〉

[編集担当の優里です!皆さん待機ありがとうございます~!15時から配信始まりますのでそれまでお持ちください!]

〈編集担当いるのか〉

【50,000JPY〈まだかな~〉】

〈普通のコメントに五万つぎ込むな()〉

〈やべぇやついるぞwww〉

〈石油王も見ておる〉

〈もうすぐだぞ〉

〈全裸待機!〉

〈服着ろ定期〉

「ん~?」

〈キターーーー!!!〉

〈かわ〉

〈ヴッ……(尊死)〉

〈あっあっあっ〉

〈近い近い〉

〈結婚して~!!!〉

『いきなりガチ恋距離は不味いですよ!?』

〈ダレダポマエハ!〉

〈あ、この声中さんじゃん〉

『えーこほん。さぁ!始まりました《鹿は斯く狩る!》第一回!実況は私左右〔あてら〕中〔あたり〕、解説は左右叶〔かなえ〕、編集は左右優里でお届けします!』

{やほー、お兄は誰にも渡さない!左右叶だよー}

[叶ちゃんラブ!改めまして、左右優里です。]

〈左右三兄弟〉

〈優里氏ははとこやぞ〉

〈なんか左右家プロいて草〉

「見えてっかー?」

〈鹿ちゃんhshs〉

〈ぎゃんかわゆす〉

〈見えてるよー!〉

【10,000JPY〈お手振り代〉】

〈お手振り代は草なんよ〉

[ばっちぐーです、日鹿〔にちか〕ちゃん!]

「ちゃん言うなー!」

〈膨れ顔かわいい〉

〈うちの子にならない?〉

〈誘拐したい〉

〈↑通報しますた〉

〈ぐう有能〉

『可愛いですねー、さぁて日鹿さん!今回は自己紹介配信ということで!お名前からどうぞ!』

「よしきた。左右日鹿だ。と言っても中のやつが戸籍作る時に付けた名前で、本来名前はない。奈良の鹿で、まぁなんか知らんが寝てる間に人間になってた。あとオスだ。モノはねぇしこんな見た目だが、この立派な角がある限りはオスだ!断じてちゃん付けしてはならんし、可愛いなど言ってはならん!分かったな愚民ども!」

〈偉そうなロリ最高〉

〈そういうとこかあいい〉

〈この外見でオスとか萌える〉

〈男の娘ってコト?!〉

『コメントも盛り上がってきたところで!この配信について、優里さんの方から説明いただきます!』

[はいはーい!この配信は遅延を入れての生放送で、高速自動編集をつけてお届けしております〜。なので色々アウトな映像は規制しますのであらかじめご了承の程を!]

〈全年齢対象!〉

〈時代も進んだなぁ〉

〈AIさんのミスを願う視聴者一同〉

〈↑通報(ry〉

〈字幕入ってるの助かる〉

[そして、本配信は国立ダンジョン研究所、奈良の鹿愛護会、日本冒険者協会、文部科学省の後援でお届けしております!]

〈奈 良 の 鹿 愛 護 会〉

〈愛護会の場違い感www〉

〈とんでもねぇメンツだ〉

〈ちな叶氏と優里氏は国立ダンジョン研究所の研究員だからそこではとこ情報は分かるぜ〉

〈国ついてる配信だぞぽまえら!下手なこと言うなよ!〉

【規制されました】

【規制されました】

〈この流れ、初配信なのに民度高すぎるぞ〉

〈悪い方向に民度高ぇ〉

{これは完璧な流れだねー}

[それでは、本題に!]

「うぃ!俺への質問を投げてくれ!適当なやつを優里が拾い上げてくれるから、それに応えて行くぞ!」

〈視聴者参加型だ〉

〈パンツの色〉

〈ブラ付けてる?〉

〈変態しかいねぇ…〉

【コメントがピン留めされました〈お年は幾つですか?〉】

「年齢かー…分からん!数え始めてから13回冬を越えたのは分かる!」

{奈良の鹿は1歳で物心がつくっていう最新研究があるから、たぶん14歳?}

〈わっか〉

〈幼女じゃん〉

〈JC相当か〉

「年寄りだから最近物忘れが激しかったんだが、この身体になってからだいぶ良くなった」

〈年寄りとは(哲学)〉

{鹿にとって14って人間の70〜80代ですからねー}

〈短命なのか〉

〈鹿ちゃん割とお歳だった〉

〈だが、今はロリである〉

〈圧倒的不一致〉

『さぁて、その茶色い長髪と栗色のお目目によく似合う、黒の厚手ジャケットに白いスカート、黒のニーソと茶色のお衣装は誰が用意したんですかっ?』

「むー、褒めるのも感謝するのも癪だが中の手作りだ。まぁこの姿には合ってるとは思うな!」

〈婿に欲しい〉

〈嫁に欲しい〉

〈逆に養子になりてぇ〉

{お兄ちゃんは渡さないから!}

「はいはいブラコン乙」

〈鹿ちゃん辛辣で草〉

〈この絡み、尊い〉

〈なんかアットホーム感すげぇなこの配信〉

「んじゃ優里次頼む〜」

【コメントがピン留めされました〈なんて呼べばいいの?〉】

〈鹿ちゃんじゃね?〉

〈日鹿たそ〉

〈馬鹿とかどうよ〉

〈罵倒ぢゃん〉

「ん〜、牡鹿〔おじか〕!」

〈性別入れてきたぞ〉

『これは可愛い可愛い言われるからせめてもの抵抗ですねー!』

{そういうとこもまたかわゆす}

〈むしろ女鹿〔めじか〕〉

〈女鹿(めじか)なのか、初めて知った〉

〈女鹿ちゃーん!〉

『おおっとぉ?視聴者が連帯して反抗しているぅ!』

「むぅ~、我は牡鹿じゃ!」

{ふくれてますね~}

『可愛いです!』

[女鹿ちゃ~ん]

「KOROSU☆」

『大分アウトな発言ですが規制されませんでしたね、ゆるゆる規制です。』

〈女鹿ちゃんに殺されるなら本望〉

〈ダンジョン潜って敵役で出るか〉

〈命張ってて草〉

[そろそろ次~]

〈おっ〉

【コメントがピン留めされました〈好きな食べ物は?〉】

「鹿せんべい」

〈圧倒的鹿感〉

〈鹿過ぎる〉

〈つ草〉

〈餌付けすな〉

{日鹿ちゃんはD種奈良の鹿だから、山の野良鹿なんだけど鹿せんべい食べるんだよね~}

「お前らも食ってみろ!うまいぞ!」

[絶対やめた方がいいからね]

〈日鹿たそのためなら食える〉

〈日鹿ちゃんおかずにすりゃいけるいける〉

〈おかず(意味深)〉

〈↑通報しますた〉

〈この流れ何回目やねん〉

〈圧倒的民度〉

【コメントがピン留めされました〈なんで配信始めたん?〉】

「おっ、やっときたか。俺が配信を始めた理由は、まぁ一つは中への恩返しだな。実況としての才覚は衰えてないのに、定年退職以後俺の世話を始めるまで山登りしてたらしいし、本来いるべき場所を作ってやりたいって言うのが一つ。」

『感動的ですね~』

〈あんたが言うのか〉

〈めっちゃいい子〉

【30,000JPY〈パパを憂う幼女にしか見えん〉】

〈わかりみ〉

「もう一つは、鹿の愛護運動を広げるためだな。俺の仲間たちが、ダンジョンの連中に攻撃されたりして日々死んでる。それから身を守る術を人類に求めるために、俺は配信を始めることを決めた。」

『いや~、実に仲間想いです。』

{じゃ、今日はここらへんで!}

[おつしか!]

「おつしか!」

〈おつしか〉

〈おつしか〉

〈おつ~〉

〈ノシ〉

【配信が終了しました】

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

鹿は斯く狩る! HerrHirsch @HerrHirsch

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画