09月29日

 今日はしんどいと思ってしまった。悪い癖だ。


 近年、外に出ることが億劫になった。

お風呂に入って、身なりを整える。人に愛想良く話しかける。礼儀作法や挨拶や会話に気を付けなければならない。

 常に、細心の注意を払っていないといけない。そんなことをするのが、難しい。苦手だ。

気を抜いていると、会話は続かず、相手に言いたいことが伝わらないこともある。しまいには、縁を切られたりもする。

 人として駄目な部類の人間だが、性格を直したくとも、直せなかった。遅刻・欠席癖も、言語能力も、自己管理能力も。


 こんな性格のせいで、死ねと言われたことがある。

 その日はいつもよりもすごく、消えたくなった。だが実際には上手くいかないもので、首を吊ったが、椅子から降りる勇気がなくて諦めてしまった。

 あの後、顔が腫れた感覚と、首元の苦しさだけが残った。


 もし首吊りをするならば、睡眠薬を大量に飲んでからすることをおすすめする。あの首がしまる苦しさはなかなか耐えられないからだ。


 やはり、人生は、とても生きにくい。苦しくて、私はいまにも死んでしまいそうで、怖かった。

だからこそ、日記を書いたり本を読んだりゲームをしたりして常に気を逸らしている。

 明日が来るのが怖い。一生、夜のままでいいのに。朝が怖いから。世界が進む度に取り残されていくのが嫌だ。

 いくら拒んでも明日は来るから、もう今日は寝ることとする。

 おやすみなさい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る