𐎢𓊆474録𓊇𐎽 BIO HAZARD
ゼファーさん、私と似た感性の持ち主みたいだ。私が男に生まれていた世界線がゼファーさんという姿として現れたような、それくらいの近しい何かを感じる。
今の能力をそのまま反映させたと仮定するならば、今の戦闘スタイルとは真逆のゼファーさんが生まれるという事になるのか。
いや、ゼファーさんから見てみても………性別を含めて、自分と真逆の存在が私だと考えているのかもしれない。
運命の歯車の回り方、歯車そのものの位置が違っていたら………逆の立場だったなんて事が鮮明に想像出来てしまう。
「貴女が俺の能力の強さを欲するのも理解出来る。ただ、貴女は俺とは違って………殺しによって優越感を満たすタイプではないため、能力の適性だけではなく………人格面でも、短期決戦は向かない。優里・ユーヴルザェクトルク・ヴァン・永野や齏懿蕐・ブライアンズロマン・手越の時と同じように、本来ならば殺さなくてはいけない敵を目の前にして、殺すことを躊躇している。躊躇……とはまた違うかもしれないが。少なくとも、瞬殺できる相手を敢えて殺さなかった………殺しの仕事を請け負っているという動機だけでは、本来ならば人殺しなんてしたくはない人間が、短期決戦の俺の能力を扱えることは出来ない。ゆみりさん、貴女は………………
………………似ているからって、そこまでの憶測が当たるとは思わないでほしい。
最後以外は全て当たっていた。
確かに、優里と齏懿蕐の時は殺すことを躊躇ったのは事実。殺しの仕事をやりたくないというのも間違いではない。
ただ、最後の「ゼファーさんを殺すことを躊躇っていること」は間違っている。
私は、貴方を殺すための方法しか考えていないよ。ここで殺さなくては、優里と齏懿蕐を殺す事は分かりきっている。
そんな奴を殺すことに躊躇う必要なんて、どこにあるのかは私には理解し難い。
それに、ゼファーに勝てる方法が無いということを悩んでいるわけではない。
「この場で殺す手段をどうするか」を悩んでいるだけ。最初から勝てない相手だと分かっていて、わざわざ自分の居る場所に招くような振る舞いをするわけがないだろう。
何故、この橋の上を戦場に選んだのかもわかっていないような奴が、適当なことを言わないでもらいたい。
散々なように転生者や転移者を殺してきたと言っていたが、結局は自分の能力の強さに甘えているだけという部分に関しては、ソイツらと同じだということだ。
本当に自分の実力を上げたいと思うならば、長期戦が得意分野であり、負けること可能性も殆ど無い私を相手取るにあたって、長期戦が出来ないという不利な状況への対策をしているはず。
それをしないということは、自分の細胞変化の能力やその他の異能を使えば、私なんて殺せるということをアピールしているようなもの。
所詮、誰に宿っても最強に仕立て上げることが出来る能力の使い手というのは………どうやら、例に漏れず視野と思考の狭さが酷く目立つようだ。
「殺すことを躊躇っている………なるほど、そういう事にしておきましょう。私が口で何を言っても、今の私なら何とでも嘘が言えますから」
「単純思考そうで、かなり複雑な心理状態らしい」
___フッ!!
ᚪ̥ͦ[̲̅ᛈ̲̅][̲̅ᛩ̲̅][̲̅ᛈ̲̅][̲̅ᛩ̲̅]✬ᚪ̺͆𐎢[̲̅I̲̅][̲̅I̲̅][̲̅I̲̅][̲̅I̲̅]𓊆始めましょうか𓊇[̲̅I̲̅][̲̅I̲̅][̲̅I̲̅][̲̅I̲̅]𐎽✫ᚪ̺͆[̲̅ᛞ̲̅][̲̅ᚴ̲̅][̲̅ᚵ̲̅][̲̅ᚺ̲̅]ᚪ̥ͦ
「……………!?瞬間移動と同時に、
ᚪ̥ͦ[̲̅ᛈ̲̅][̲̅ᛩ̲̅][̲̅ᛈ̲̅][̲̅ᛩ̲̅]✬ᚪ̺͆𐎢[̲̅I̲̅][̲̅I̲̅][̲̅I̲̅][̲̅I̲̅]𓊆𐎫𐎠𐎹𐎠𐏃𐎠𐎹𐎠𐎫𐎠𐏃𐎠𐎹𐎠𐏃𐎠𐎠𐎸𐏃𐎠𐎴O𐏃𐎠𐎹𐎠𐏃𐎠………"五行火遁・
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「チッ………!!遁術までも扱っていやがるのか!!」
レゥにて生まれ育った人達から教わった遁術。何かしらの異能が扱えるならば、誰にでも扱えるということを教えてくれた。
異能は全て原点が同じ。ならば、その原点となる基礎を極めれば、応用して様々な異能が使えることになる。
遺伝子などの先天的要因における固有能力以外の、後天的に身に付けられる異能ならば、正しい知識と正しい鍛錬………そして、継続力と基礎力さえあれば、「手数が凄まじく多い天才」を演じることも出来る。
"天才"にならなくとも、"天才に見せ掛ける" ということならば、個人の考え方次第でいくらでも出来る。
天才のフリをするのは、やるかやらないかの二択。そこに出来る出来ないという選択肢は存在しない。
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