𐎢‎𓊆19録𓊇𐎽 セカンド初陣









____ズズゥゥゥゥンッ…………!!!!









「何……………!?」


「まさか………また、あの化け物…………!!」


「そう、かもしれないね………」


「私がさっき殺しちゃったのと同じくらいのヤツが来てるっていう認識でよろしのでしょ____」


[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]༆l̺͆l̺͆❂[[̲̅[̲̅ᛟ̲̅][̲̅ᛟ̲̅]ァァァァァあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ッッッッッッ!!!!!!!!!!![̲̅ᛣ̲̅][̲̅ᛣ̲̅]]☪︎l̺͆l̺͆༆[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]









____ドォォォオオオオオオオオンッ……!!!!







「「「「········································!!!!」」」」


「最初から、激昂しているみたいだね……」



とんでもないのが出てきてしまったようだ。私がここに来る前に殺してしまったヤツは、あそこまでの咆哮を放っていなかったはず。


モンハンのティガレックス亜種を思い浮かばせるような咆哮だ。まだ、敵の姿を見ていないため、何とも言えないところではあるが………ティガレックス亜種のような咆哮を出していても、ティガレックスのような見た目をしていることは有り得ない。


著作権的に………という問題にも触れてくるところではあるため、先程の化け物と類似したものか………私がゲームやアニメですら見た事のないものが出てくるか。


あまりにも、見た目だけでトラウマを植え付けてくるようなものは勘弁願いたいところだな。



[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]༆l̺͆l̺͆❂[[̲̅[̲̅ᛟ̲̅]私の………兄を……………!!!殺したのは……どこのどいつだぁぁぁぁ!!!!![̲̅ᛟ̲̅][̲̅ᛣ̲̅][̲̅ᛣ̲̅]]☪︎l̺͆l̺͆༆[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]


「も、もしかして……………お前が殺した化け物って、今外でギャーギャー言ってる奴の………兄貴だったってこと?」


「て事になるね」


「兄貴の敵討ちに来たってことか………知性がある分、人間と同じように家族に強い愛着を持つようなのも現れてもおかしくはない」


「ど、どうするの?皆は…………?」


「どうするっつったって…………私達はクエストバーサーカーってヤツにはなったけど、戦える力を持っているとかでは無いしよ………この中で、戦えるのはシエルさんと………ゆみりくらいなもんじゃ………」


「シエルさん………勝率としては、どう思われますか?」


「………………私一人だと、0かも」


「分かりました。私が行きます」


「ちょっ………!?ゆみり!?」


「ゆみりちゃん!?1人じゃ危ないって!!」


「誰かがやらなきゃ………!!」


「私達も行く!!」


「駄目!!」


「「「······························!!!!」」」


「3人は…………私の中で、大切な人だから。目の前で死なすくらいならば………私が1人で命を懸けている方がいい」


「ゆみ…………!!」







___タッタッタッタッタッ………!!








私は急いでホテルの外へと向かった。エレベーターの方が時間が掛かると思い、非常階段を駆け下りて、入口付近で外から聞こえてくる化け物の咆哮に恐怖で動けなくなってしまっている壮年のカップルを押しのけて化け物へと対峙した。


目の前では、死体と同じ見た目をした化け物が………私が殺した化け物の死体を抱き上げてながら、慟哭している。


大切な家族を殺されて、悲しまない人なんて居ないよね。大切じゃなかったら、思い入れなんて無かったら話は別だと思う。



私も、親が死んだら悲しむ……かもしれない。でも、ここまで気が狂ったように泣き叫ぶような事は無い。


親よりも大切な存在がいるから。大切な、同期の………CRY.STi⟬A⟭LLIZATION2期生の皆が死んだら、確実に半狂乱になるね。



失ってから気付く大切なものっていうのは沢山あると思う。その時の喪失感っていうのは相当大きなものになるだろうっていうのは予想がつく。


しかし、失う前から「何物にも代えがたい大切なもの」を失ったら………その絶望感は言葉では言い表すことなんて、絶対に出来ない。


だから、この化け物と戦うなら……私一人でいい。一匹倒せたからという過信からくるものではない…………あの3人だけは、本当に失いたくないからだ。


ただ、そのためだ。


シエルさんと共闘すると言っても、シエルさん自体があの場で足踏みしているようでは、あまり頼りにしていい存在ではないかもしれないと判断した。


私の大切なものを守るために、躊躇って動けなくなる人と共闘なんて、私は上手く連携が取れるとは思わない。


1+1は必ずしも2になるとは思わない。2以上になることもあれば、逆に0になってしまうことだってあるということを。







___ズチャッ……ズチャッ………ミ"ヂヂヂヂヂヂ…………








「………………うっ、」



ラベンダーの匂いに混ざって、若干の鉄の臭いが混ざっている………周囲を見渡すと、噛み砕かれてグチャグチャになっているヒトだったものの破片がアチコチに飛び散っている。


そして、目の前の化け物の口の周りは赤く染まっていて、牙の間には皮と思われるものが貼り付いてる。



一般人なのか、クエストバーサーカーの人達なのかは分からないが……相当数の人数が殺されたのは一目瞭然だった。

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