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なんか外に吐き出したくて、あっちこっちでしゃべっちゃった。
でも話していくらか落ち着いた。
なんていうか、まともに取り合うつもりがないから、
ぱーっとしゃべってちゃかしてしまいたかったのかもしれない。
それをさきおに見抜かれた。
「いい方かもしれない。」
「え?」「やだあ。」
「そういうご縁なのかも。」
「もう、やめてよう。お見合いなんて恥ずかしいんだから。」
さきおだって断ってるくせに。
私のことになると違うんだから。
ところでお見合いってどうやってやるんだろ。
両親とか一緒に居るんだろうか。
日取りを決める時に聞いてみた。
会うのは東京で、親がわざわざ出ていくわけないでしょ。って言われた。
そういうことか。
じゃあ、単なるデートじゃん。
ただ報告しなきゃいけないってだけか。
ふーん。
これでもお見合いなのか?
まあいっか。
とりあえず会えばいいさ。
そのあとどうなるかなんて知ったことか。
「あこちゃんって面白いね。」
「なによ。」
「自分のことなのに。」
「さきおだってそういうとこあるでしょ。似た者同士なの。」
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