第話 屑鉄緊急輸入その2(194002)

### 第二回緊急会議議事録

**日付:** 1940年2月10日

**場所:** 連合艦隊司令部

**出席者:** 連合艦隊高官、諜報機関代表(大佐 村上信一郎)


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#### 1. 開会の辞

**連合艦隊高官:**

「諸君、山本司令長官が不在のため、私が今回の会議を進行する。本日は1月の会議で決定した緊急輸入計画の進捗状況を確認し、さらなる対策を議論する。」


#### 2. 緊急輸入計画の進捗報告

**大佐 村上信一郎:**

「アメリカからの屑鉄および鉄製品の緊急輸入に関して、以下の進捗を報告いたします:


- **屑鉄:** 200万トンの目標に対し、既に50万トンを確保し、輸送準備が整っています。

- **鉄鋼製品:**

- **冷延鋼板:** 50万トンの目標に対し、20万トンを確保。

- **熱延鋼板:** 80万トンの目標に対し、40万トンを確保。

- **亜鉛めっき鋼板:** 40万トンの目標に対し、15万トンを確保。

- **I型鋼:** 20万トンの目標に対し、10万トンを確保。

- **H型鋼:** 30万トンの目標に対し、15万トンを確保。

- **ネジ・ボルト:** 10万トンの目標に対し、5万トンを確保。

- **溶接用鉄線:** 5万トンの目標に対し、2万トンを確保。

- **鉄製歯車:** 3万トンの目標に対し、1万トンを確保。


これらの進捗は、主に秘密資金の活用と迅速な交渉による成果です。」


#### 3. 海軍からのフィードバック

**連合艦隊高官:**

「輸入の進捗は順調だが、さらなる加速が必要です。特に熱延鋼板と冷延鋼板の確保に注力する必要があります。追加の資金投入と迅速な交渉を求めます。」


#### 4. 追加対策の提案

**大佐 村上信一郎:**

「追加の対策として、以下を提案します:


- **アメリカからの輸入加速:** 追加の秘密資金を投入し、残りの目標量を確保するために更なる交渉を進める。

- **南アメリカとヨーロッパからの輸入増加:** ブラジル、アルゼンチン、チリ、ドイツ、イタリアとの交渉を強化し、輸入量を増加させる。

- **国内リサイクルの強化:** 国内の金属スクラップ回収キャンペーンを更に推進し、海軍施設を中心に回収効率を高める。


これにより、我々の目標達成に向けた進捗を加速させます。」


#### 5. 会議の指示

**連合艦隊高官:**

「各提案は迅速に実行に移すこと。特にアメリカからの輸入を優先し、目標達成のために必要な追加資金を即座に投入する。また、国内リサイクル活動の強化についても、各施設の協力を得て推進する。進捗状況については、毎月の報告を求める。」


#### 6. 今後の計画

**大佐 村上信一郎:**

「現在進行中の計画に加え、以下の目標を設定します:


- **アメリカからの屑鉄:** 残り150万トンの確保

- **アメリカからの鉄鋼製品:** 残り150万トンの確保

- **南アメリカからの輸入:** 50万トンの屑鉄および鉄製品

- **ヨーロッパからの輸入:** 50万トンの屑鉄および鉄製品


これらの目標を達成するため、各国との交渉を強化し、必要なリソースを投入します。」


#### 7. さらなる輸入量の上澄みの検討

**大佐 村上信一郎:**

「さらに輸入量を増やすための具体策として、次の対策を提案します:


- **アメリカからの追加輸入:** 200万トンの屑鉄および200万トンの鉄鋼製品に加え、さらなる100万トンの屑鉄と50万トンの鉄鋼製品を追加確保する。

- **南アメリカからの輸入拡大:** ブラジルからさらに20万トン、アルゼンチンから10万トン、チリから5万トンの追加輸入。

- **ヨーロッパからの追加輸入:** ドイツから30万トン、イタリアから20万トンの追加輸入。


これにより、全体の輸入量を上澄みし、計画以上の鉄資源を確保します。」


#### 進捗報告と今後の計画

**連合艦隊高官:**

「各提案は速やかに実行に移し、次回会議で進捗を確認する。特に追加輸入については、交渉の進捗を詳細に報告するよう指示します。」


**次回会議日程:** 1940年3月10日

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