第話 屑鉄緊急輸入その1(194001)

### 緊急会議議事録

**日付:** 1940年1月10日

**場所:** 連合艦隊司令部

**出席者:** 山本五十六連合艦隊司令長官、連合艦隊高官、諜報機関代表(大佐 村上信一郎)


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#### 1. 開会の辞

**山本五十六:**

「諸君、アメリカが屑鉄の輸出禁止を検討しているという極秘情報が諜報機関より入手された。この事態を受けて、我々は緊急に対応策を講じる必要がある。今回は、諜報機関の秘密資金を流用して屑鉄およびその他の鉄製品の緊急輸入を実施する計画について議論する。」


#### 2. 諜報機関の報告

**大佐 村上信一郎:**

「我々の情報によれば、アメリカ政府は近々屑鉄の輸出を禁止する可能性が高い。これに対抗するため、秘密資金を活用して南アメリカやヨーロッパから屑鉄およびその他の鉄製品を緊急輸入する手配を進めています。また、国内の鉄資源回収活動も強化する予定です。」


#### 3. 軍部からの意見

**連合艦隊高官:**

「我々の海軍力を維持し、強化するためには、安定した鉄鋼供給が不可欠です。特にアメリカの禁輸措置が実行される前に、迅速に大量の屑鉄および鉄製品を確保する必要があります。秘密資金を活用した緊急輸入計画を全面的に支持します。」


#### 4. 緊急輸入の具体的目標

**大佐 村上信一郎:**

「アメリカからの屑鉄輸入については、半年間で最低200万トンを目標としています。また、以下の鉄製品も最大限に輸入量を増やし、合計で200万トン以上を目指します:


- **鉄鋼製品**

- **冷延鋼板(Cold Rolled Steel Plate):** 50万トン

- **熱延鋼板(Hot Rolled Steel Plate):** 80万トン

- **亜鉛めっき鋼板(Galvanized Steel Plate):** 40万トン

- **鉄骨製品**

- **I型鋼(I-Beam):** 20万トン

- **H型鋼(H-Beam):** 30万トン

- **その他の鉄製品**

- **ネジ・ボルト(Screws and Bolts):** 10万トン

- **溶接用鉄線(Welding Wire):** 5万トン

- **鉄製歯車(Iron Gears):** 3万トン


これらの製品の輸入を通じて、我々の産業と軍事力の維持を図ります。」


#### 5. 具体的な対策

- **秘密資金の活用:** 諜報機関の秘密資金を利用して南アメリカやヨーロッパ、アメリカから屑鉄および鉄製品を緊急輸入する。

- **東南アジアからの輸入強化:** マレーシアやインドネシアからの屑鉄輸入を増加させるための交渉を迅速に行う。

- **国内リサイクル推進:** 全国的な金属スクラップ回収キャンペーンを実施し、海軍関連施設からの協力を求める。

- **技術開発:** 鉄鋼生産効率を高めるための技術開発と投資を強化する。


#### 6. 山本五十六連合艦隊司令長官の指示

**山本五十六:**

「諜報機関の情報と資金を最大限に活用し、屑鉄および鉄製品の緊急輸入を確実に行うことが重要だ。特にアメリカからの輸入を優先し、速やかに具体策を講じること。また、国内での鉄資源リサイクルについても徹底を期す。進捗状況については、定期的に報告を求める。」


#### 7. 緊急輸入計画

**大佐 村上信一郎:**

「現在、以下の国々からの屑鉄および鉄製品の輸入を進めています:


- **アメリカ:** 禁輸措置が実行される前に、半年間で最低200万トンの屑鉄および鉄鋼製品200万トンを確保する。

- **冷延鋼板(Cold Rolled Steel Plate):** 50万トン

- **熱延鋼板(Hot Rolled Steel Plate):** 80万トン

- **亜鉛めっき鋼板(Galvanized Steel Plate):** 40万トン

- **I型鋼(I-Beam):** 20万トン

- **H型鋼(H-Beam):** 30万トン

- **ネジ・ボルト(Screws and Bolts):** 10万トン

- **溶接用鉄線(Welding Wire):** 5万トン

- **鉄製歯車(Iron Gears):** 3万トン

- **南アメリカ:** ブラジル、アルゼンチン、チリからの輸入を進める。

- **ブラジル:** 30万トンの屑鉄および10万トンの熱延鋼板

- **アルゼンチン:** 20万トンの屑鉄および10万トンの冷延鋼板

- **チリ:** 10万トンの屑鉄および5万トンの亜鉛めっき鋼板

- **ヨーロッパ:** ドイツ、イタリアからの輸入を強化する。

- **ドイツ:** 50万トンの屑鉄および20万トンのH型鋼

- **イタリア:** 30万トンの屑鉄および15万トンのI型鋼

- **東南アジア:** マレーシア、インドネシアからの輸入を増加させる。

- **マレーシア:** 20万トンの屑鉄および10万トンの冷延鋼板

- **インドネシア:** 10万トンの屑鉄および5万トンの熱延鋼板


#### 進捗報告と今後の計画

**山本五十六:**

「諜報機関の情報と資金を最大限に活用し、屑鉄および鉄製品の緊急輸入を確実に行うことが重要だ。特にアメリカからの輸入を優先し、速やかに具体策を講じること。また、国内での鉄資源リサイクルについても徹底を期す。進捗状況については、定期的に報告を求める。」


**次回会議日程:** 1940年2月10日

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