堕闘

常盤海斗

第1話世間的

僕の名前は、「早川瑞希」眼鏡をかけ、陰キャのように見えるが運動神経はよく、頭は決していい訳では無いが地理ならクラスで上位だ。

頭は良くなくてもみんなからだいぶ好かれている方だと思う。うん、好かれていて欲しい。

言い忘れていたが、俺は中学一年生で黒い髪をしている。学校の指定により紺と青色のネクタイをして、黒色のブレザー。でも、みんな今の時期は暑くてみんな上を脱いでいるけどね。

そんな俺には彼女がいる。彼女とは3ヶ月間付き合っている。でも、そんな矢先、1つの俺の人生を大きくひっくり返す重大な事件が起こった。

「ねぇ、私たち別れない?」「え?」

俺は、驚きのあまり情けない声が口から飛び出た。

「っっっっ!これでいい?!」

彼女は突然大きな声で後ろを向いた。

今の時刻はホームルームが終わってから2時間半くらいたった4時20分。

図書室で期末考査が近いからテスト勉強をしていた。

図書室でも彼女は変な感じを出して、落ち着かない感じをボトボトと醸し出していた。

「キャハハハッッ!!wwwwバカなの?!」

「うーわ!マジで言ったよこの女!最低!」

後ろにいた女子二人組がこっちを指さしてゲラゲラ笑っている。気持ちが悪い面で笑っている。

どういうこと?声には出ないけど疑問が頭の中を駆け巡った。僕は困惑以外に感情が湧き出てこなかった。ビックリするくらいに驚いた。

「ごめんね、瑞希、私、騙されたんだ、、、、」

彼女は泣いていた。目が充血して、こっちを睨みつけるかのように膝を着いてこちらを見上げている。

見ている方も辛くなるような表情。こんなのアニメでしか出ないような辛い表情を露にした。

「どういうこと?」

「わたし、昨日無理やり服を脱がされて、裸の写真を取られたの、、、もし瑞稀くんと別れないとこの写真をネットに晒すって、、、」

彼女は泣いていた。さっきよりも強く強く大雨警報発令しそうな滝のような涙を流した。

「だって、ウザかったんだもん、そんな女と瑞希くんが付き合ってるのが。」

その直後、ゲラゲラ笑っていた気持ちの悪い女の顔が暗くなった。

「でも、その女、私たちが言ったことを無視して直ぐに瑞希くんと別れた。」

「私たちはメールのやり取りで別れろって言ったんだよ!でもその女、対面で別れ話を突き出した。瑞希くんを傷つけるようなことを言った!最低!死ね!」

その女たちは間髪入れずに頬をバチンと強くビンタをしてその場を後にした。

「ごめんね、ごめんね、、、、」

彼女はフラフラとした足つきで教室を出て行った。

その翌日も翌々日も、彼女は教室には現れなかった。

その彼女の親も、これに関しては流石の彼氏にも話せないようだ。

そんな彼女がいない日には気持ちが悪い女に絡まれ続けて、退屈でストレスが溜まる日々が続いた。

そんな退屈な日々、ストレスが溜まり夜更かしするのが当たり前、勉強にも集中できなくなり、期末テストでは1番得意な社会以外は全て赤点を取る始末。

でも、そんな嫌気が指す日々に一筋の光が通った。

「大丈夫?なんか最近辛そうにしてるけど、授業中もウトウトして、なんか集中できてないじゃん、それに、お前頭悪くても赤点とったことないだろ?一学期は覚えてないけどさ。」

そんな俺の周りにあるバリアをこじ開けて入り込んできた。入り込んできてくれた男は、

「村上司」、金髪でチャラい雰囲気を醸し出しているいわゆる陽キャ、でもそこにはなにか明るいと言うよりはどちらかと言えば暗い雰囲気。人気がない訳では無いが関わっている人はいつも同じ3人組。

俺も大分関わり深く、水族館に行ったり、好きなゲームについて語り合ったり、一緒にイベントの会場に行ったり、中々に仲がいい。

彼女が出来てからは全く話していない。

「ねぇ、俺とさ」

俺は今何を言おうとしているんだ?自分自身で言おうとしていることが理解できなかった。

ヤバい、このままではヤバい

止まらない、口から勝手に吐き出されていく

「俺と、、、何?」

俺と、、、俺と、、、俺と、、、

その言葉を発した瞬間に、俺は謎に不快感や困惑は出てこずに、本心が出たかのように言葉を出した。


「付き合ってくれない?」


そうして、俺と司の、面白おかしい話が始まった。


俺の彼女のことについて?語りたくないが、語らせてもらおう。

彼女の名前は「青木莉奈」。

どんなことになったかって?チッ、話したくもないことを話させるなよ。

彼女の最後を見たのはたった1人、俺だけだ、

彼女は屋上からフェンスを乗り越えて俺の声掛けには目もくれずに飛び降りる事を決めたようだった。

自由落下の法則に従って、落ちていく体は地面へと激突し、頭蓋には強い衝撃が伝わった。

その頭蓋は頭をパックリと紅く花を開かせ、脳が剥き出しになり、紅い水たまりが校庭の砂を滲ませた。

彼女の声はもう二度と、あの女たち、俺には届くことはなく、中学生生活を1年も謳歌せずに人生に幕を閉じた。


あとがき

この作品は、自分の実体験とフィクションを掛け合わせた現代ドラマ作品です。

誰にどんなことを言われようがこの作品だけは貫き通したいと思います。

世間で問題になろうが、人気にならないだろうがなろうがこの作品は賛否両論の世間をかき分けて多様性の時代を駆け巡って行きたいと思います。

以上、常磐海斗でした。

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