ハイボール

別れよう、と言われたのは私が二杯目のハイボールを飲み終えた時だった。頭を下げたまま動かない彼がぽつりぽつりと告げる。彼女ができたこと。妊娠していること。ふざけるな、と思うのに手が震えるだけで何もできない。気がつくと、家に居た。バスタブに凭れかかる。声を上げて、泣いた。

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