「好きです」耳まで真っ赤にした彼が、両手で持ったジョッキをぐいと飲み干して言う。「好きなんです、先輩のことが」あまりに真っ直ぐな視線に、思わず目を逸らす。喉の奥で声が止まった。いけないのに、どうして。喧騒が遠くなっていく。全てを失った私は、甘い熱に侵されていった。

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