梅雨下り 混じり溶けたる あいの色

二千二十四年六月二日

梅雨下り 混じり溶けたる あいの色


 『あい』は陳腐だけど『哀』と『藍』と『愛』と『アイ』の掛詞。すっごいいろんなものがごちゃ混ぜになって、どこから湧いたのかわからないモノも出てきた。哀に溺れたいけど酔いたくはない。愛に気付かない振りがしたい。どこまでも藍色な海に海月のように溶け込んで、藍色な雨に自分ごと嫌なこと全部流してほしい。知らずと合った眼に、攻め立てられているような感じがして、目を背けても、そのままじっと見ていてほしい。……感情がない自分も浅ましいと思うけど、感情がある自分も浅ましいと思う。あゝ、もう、度し難いな。

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