Re.チートでもいいでしょう
ヤーチャン
1章・異世界
1話・開講日
皆さんお久しぶりです(約2日)、さてやっとリメイクの第1話が完成しました、本来は昨日の今頃に上げるつもりだったんですがかなり遅くなってしまいました。
そういえば、昨日カクヨムが何度も落ちてちょっと心配しましたがある程度安定しましたね。
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日本のどこかの山の中腹に建てられている豪邸、その壁は赤茶色のレンガで作られ等間隔に両開きの窓が取り付けられていた、その建物はとある一族の末娘のために建てられた別荘であり、現在の住人は此処に約5年住んでいる。
屋敷の正面から見れる窓の中は1階ごとに廊下と部屋とが入れ替わる……が、2階にある一部屋分、連続した3つの窓のカーテンはまるでその中を見せたくない様にも見えるほどしっかりと閉められていた。
1週間ぶりにその部屋へ一人のメイドが歩いていく、いつも通り朝食と紅茶を乗せたバーワゴンを押し歩いていくが一抹の不安がぬぐえない。
「お嬢様、絢お嬢様」
その扉にたどり着いた彼女はその部屋の主の名を呼びながら扉をノックするが、不安が的中し一連の行為に対して返事が返ってこない。
いつもの事かのようにため息をつきながら扉を開けると、そこには大量の書類が散らばり、部屋の主は地面に俯せでその書類の山に埋もれたまま動かない。
(はぁ、この人は……)
彼女はバーワゴンを扉の隣に止めると、足場もないように地面に散らばる書類を避けるように主人の元へ近づいていく。
「起きてください、朝ですよ」
少し体を揺らすと、目の前の少女は簡単に目を覚まし近くの書類を拾い集めようとする、特に臭いはしないがその様相は明らかに長い間風呂に入っていない。
「都月さん……あぁ、私寝てしまっていたんですね」
そういわれた部屋の主は周囲に散らばった書類を拾おうを体を動かす。
「ダメですよ、まずお風呂です、その様子ですと私が長期休暇を取っていた間入ってないでしょう!!」
そういって彼女は散らかった部屋も部屋の外に置いたバーワゴンもそのままに俯せの主人の右足をつかみ風呂場へと引きずっていった。
「別に大丈夫ですよ……、入らなくたっていいじゃないですか……」
「ダメです、夏休みは昨日で終わりました、今すぐお風呂に行きますよ!!」
絢と呼ばれたその少女は力こそ弱いものの技術や体捌きを含め様々な方面で天才と呼ばれる人物である、その気になればいつでも振り払える人物だが、寝起きであることと数日の絶食によって体がうまく動かせないことによって今の事象が成立している。
「いい加減それ離してください」
自分で歩く気のない絢は部屋でかき集めた数枚の書類を眺め眺めながら廊下に敷かれたカーペットに後を付けながら引きづけられていく。
主人を引きずりながら同階に作られている風呂場へ向かっている道中、ここに住むもう一人の少女と出くわす。
「唯様、お久しぶりです」
「都月さん戻ってきてたんですね!!」
「はい今日から出勤です……」
その少女に挨拶をした後、彼女は何かを思いついたような表情をして唯に提案する。
「唯様、お嬢様をお風呂に入れて来てくれませんか?
私が呼びに行くまではお嬢様を好きにしていいですので」
「本当ですか!!」
「はい」
無邪気な笑顔を浮かべる唯に対して、都月はどこぞの令嬢が浮かべるかのような作られた笑みを披露する、唯は絢をお姫様抱っこの要領で持ち上げ、都月は絢の手から書類を取り上げ、先ほどバーワゴンを置いてきてしまった部屋へと戻り、散らかっている書類の片づけと掃除を30分で終わらせ、少なくとも数日はまともなものを食べていないことがだろう主人のために朝食の作成を始める。
数十分して朝食の作成が終わり風呂場に二人を迎えに行く前に衣装部屋へ二人分の下着と制服、バスタオルを取りに行く……、風呂場につくと彼女の想像通りそこにはバスタオルも下着もなく、風呂場には唯の楽しむ声が響いていた。
「そろそろ上がれそうですか?」
そう都月が聞くと「はい、今行きます!!」と返事が響く、だがこの勢いだと風呂場で走ってコケる未来が見を見た都月は「走らないでくださいね!!」と一言だけ付け加える。
唯に一枚バスタオルを手渡しそのまま脱衣所から出ていこうとする絢を椅子に座らせ体から水分をふき取っていく、透き通るような白い肌にそれよりのさらに白い色素の抜けた髪、眼球の奥まで光が透き通り真っ赤に染まったその目、そこに常に手入れしている制服を着せればその姿は人形にしか見えない。
「さて、先ほども言いましたが今日は開講日です、急ぎますよ」
そして二人に急いで朝食をとってもらい、二人分の身支度とを済ませ車に乗せる。
「少し時間がおしていますので少し時間が押していますので少し飛ばします、しっかりとシートベルトを付けてください」
そういった都月はエンジンを吹かし黒塗りの車を発進させる、その速度は急加速によって交通法ギリギリの速度で学校へと向かう。
「40分ほどで付きますので少々お待ちください」
その宣言通りに道順をたどり宣言通りの時間に目的地へたどり着いた。
都月は運転席から降りて校門側に止めた絢側の扉を開ける。
「それでは唯様、しばらくの間お嬢様をお願いします」
「任せてください!!」
そういいながらも絢の左手をぎゅっと掴むその姿に都月は苦笑しながらも唯が絢を連れていく姿を見送ってから、車に乗り駐車場へ車を止めに行く……。
唯と絢の二人は自分の教室に入り担任の先生と都月を待つ、この学園は絢を含め1企業の社長をはじめとして、大企業の幹部、一国の長や国会議員まで一般的に「金持ち」と呼ばれる人間の子息息女が通う学園だ、そんな人間に「もしも」の事があった時国際レベルの大問題になることも多い、その為事前に登録さえしていればボディーガードを連れて来て良いことになっている。
事前に教室にいるべき全員がそろわなければ授業が進まないことになっている、そして席に着き教科書と板書を取るためのノートを取り出した段階で都月さんと先生、他の生徒のボディーガードも全員到着した。
「遅れて申し訳ありません」
何か大変なことをやらかしたように言う都月に向けて、絢は何もなかったということをアピールするように「大丈夫ですよ!!」と伝えておく
(そんな一生モノの大事を起こしたように言われてもまだ予定していた時間の5分前なんですけどね……)
そんなこんなで漸く新学期初めての授業が始まろうとした時、謎の音が響く、よく耳を澄まさなければ聞こえないような小さな音だが、その音を絢は聞き逃さなかった。
(何でしょうかあの罅、天井に入っている……わけではなさそうですが……、あれ何処に)
そう考えた瞬間に罅が強く発光しだし、その存在を他の人たちも気づき始める。
(やばそうですねあれ……とりあえず唯と都月さんは守れますかね)
ほんの一瞬のうちにそう考えた絢は唯と都月を二人を守るように抱え机よりも低い場所へ伏せる……、それすらも飲み込む勢いで罅の光はその輝きを増し、やがて教室全てを飲み込んでしまった。
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まあ、あんまり変わりませんでしたね、ただ、このナレーション……もしかして長高難易度に手を出してしまったのでは?と思う今日この頃です。
しかも今までの調子だったら2話書けるレベルの文字数です、しかも1話をこの漢字で書いてしまったということはこの後このクオリティーで書かないといけないということで……死にそうです。
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