セイクリッドソード・ヒストリア
楪 紬木
魔神編:Prologue
勇気の一歩が、再生する①
この世界に、手放しの平和は有り得ない。「厄災」は降りかかるものだ。歴史の中で幾度となくソレは生まれ、生きとし生けるもの全てを
熱風が吹き荒れる火山に、ヒトの形をした
広大な大海原に、誰も近寄らない海域が存在している。その中央、深い、深い、深海で。
そんなヒトの対処し得る
強風吹きすさぶ
「さぁ、
「『
「それは
二人の前に立ちはだかるのは、魔神ザーレジア。見た目は青年だが、その正体は一体――。乱れた白髪に不気味な深紅の
『決着をつけ
二人の瞳が、
「風の前の塵にしてくれる」
対して魔神は魔術を行使するために両の
二人の英雄と魔神。果たして勝利の女神はどちらに微笑むのか。
これより語られるのは。聖剣で厄災を断ち切り、未来を
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