第18話:4人で、あの世へGO。

「あの〜未瑠奈みるなさん・・・私は生き返ることはできないんでしょうか?」


馬草把 礼奈衣うまくさわ れない」さんはすがるように未瑠奈みるなさんに聞いた。


「あ〜あんたね〜・・・あんたは間違って死んでないからね」

「予定通り死んじゃってるから無理かもね」


「そうなんですか?・・・残念です」


「・・・あのさ・・・どさくさに紛れて生き返らせてあげようか?」

「このさい、ひとり生き返らせるのもふたり生き返らせるのも同じだから・・・」


「え?本当ですか?」


「とりあえず瑠奈ちゃんを生き返らせてから考えるわ」


「お手間をとらせて申し訳ありません」


「じゃまあ、叶多と瑠奈ちゃんと礼奈衣れないは私と一緒にあの世に行く

からね」


「分かった」

「姉ちゃんは留守番しててくれ・・・かならず瑠奈を生き返らせて帰って

来るから・・・」


「おう、がんばれよ叶多・・・瑠奈ちゃんもね」


「お姉さん、行ってきます」


「あの〜私は?・・・」


「はいはい・・・馬草把うまくさわさんも頑張ってね」


「ありがとうございます、望美さんにそう言ってもらって超感激です」


馬草把うまくさわちょっとウザいけどな・・・」


ってわけで、俺と瑠奈と馬草把うまくさわさんは冥界に行くために未瑠奈みるなちゃんに連れられて駅に向かった。


未瑠奈みるなちゃん、あのさ・・・ひとつ聞いていいかな?」


未瑠奈みるなちゃんって・・・私のほうが歳上だぞ・・・まあいいけど」

「なんだよ?聞きたいことって?」


「あの世へ行くんだろ?・・・なんで駅に向かってるんだよ俺たち」


「駅からあの世行きの電車が出てんだよ」


「だいたい死の国に行く電車って設定は昔からそういうもんだと相場が

決まってんの」


未瑠奈みるなさん電車に乗るんですよね?楽しそうですね〜」


「瑠奈はノ〜天気でいいわ・・・」


ってことで俺たちまずバスに揺られて駅に着いた。


「乗車チケットなんかいらんからな入場券だけ買っとけ」


俺たちはホームに入ると未瑠奈みるなちゃんはホームの一番端っこまで俺たち三人を連れて行った。


乗り場の上を見上げると「0番線」って表示板があった。


「この乗り場は一般の人間には見えないんだ」

「ここで待ってたら電車が来るから」


「瑠奈、あんまり前に出るな・・・電車がホームに入ってきたら吸い込まれるぞ」


「大丈夫だよ・・・二回も死なないから」


「幽霊でも自分の彼女が電車に轢かれてるところなんか見たくないだろ」

「だから、キョロキョロしない」

「初めて駅に来た幼稚園児か、おまえは・・・」


「私が幽霊になって優しくなくなったよね、叶太」


「そんなことないって・・・彼女がボケかましたら突っ込んでやるのが

彼にの務めだろ?」

「それって優しさだよ」


「うまいこと言っちゃって・・・私でもイっちゃいたいでしょ?」


「思い出させるな・・・ムラムラして来るだろ」

「でも、瑠奈が生き返るんなら実体化しなくていいんじゃね?」


「だね」


「おい電車が来たぞ」


未瑠奈みるなちゃんがそう言った。

俺と瑠奈がバカやってる隙に電車がホームに入ってきたらしい。


とぅ〜び〜こんて乳。


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