第15話:俺と瑠奈は伊木度 麻里に見つかる。
相変わらずハードな起こし方。
顔じゅうキスしてから舐め回す。
その時だけは実体化してるから、顔じゅうつばだらけ。
で、今日は土曜日・・・暇だったら瑠奈をショッピングデートにでも
連れってやろうと思った。
金曜日のうちにどこかに行こうって約束してたからな、約束破ったら怒るよな。
朝、俺は瑠奈を連れて 隣町のショッピングパークに買い物にでかけた。
地元はなにかとヤバい。
隣町なら同級生にも会わないだろうって甘い考え。
行く先は楽しいがいっぱいのショッピングパークって銘打ってるでっかい
モール街。
ショッピングパーク内には全222店舗ものファッション、食、 エンターテイメント、あらゆるジャンルの店舗が揃ってて、屋外には遊具やジョギングコースが整備されてて、買い物の合間に体を動かして楽しむこともできるらしい。
だから、連日家族やカップルで賑わってる。。
「私、生きてる時ここに来たいって思ってたの・・・」
「お〜それは好都合・・・来たことあるよって言われたら楽しさ半減だからな」
でかいショッピングパークに瑠奈は目を丸くしていた。
ちょっとしたアミューズメントパークだな・・・。
さすがに、こんなにデカいショッピング街は俺の街にもない。
店舗の間のストリートの中央に水路があって清涼感たっぷりに水が流れていた。
「許容範囲あるけど欲しいものがあったらなんでも買ってやるから」
「ほんとに?なんでも買ってくれるの?」
「上限あるけどな・・・」
実体化できてたら仲良く手なんかつないで歩けるのに、って思ってたら、
その気持ちが分かったのか瑠奈から手をつないで来た。
「知ってる、私30分は実体化できるようになってるんだよ」
「まじで、伸びてるじゃん・・・がんばれエッチまでもう少しだ」
「
ルンルンでお手々つないで瑠奈と楽しんでたら俺は後ろから誰かに声をかけられた。
「・・・
そう言われて俺と瑠奈は振り返った。
「ああ〜やっぱ叶多くん・・・こんなとこで会うなんてね・・・」
それはオカルト女子「
「え?・・・横にいるの瑠奈ちゃん?・・・だよね・・・なんで?」
「叶多くん・・・なんで瑠奈ちゃんがいるの?・・・亡くなったはずじゃ・・・」
(ヤバ〜こいつも瑠奈が見えるのか?)
「え? 瑠奈?・・・他人の空にだろ・・・この子瑠奈じゃないよ」
「よく似てるけどな・・・」
「行こう・・・こっち、おいで」
そう言って俺は瑠奈の手をひいて伊木度から逃げようとした。
「る〜なちゃん」
「は〜い・・・な〜に?」
って瑠奈は伊木度のフェイントにまんまと引っかかって振り返ってしまった。
「う〜終わった・・・」
「ほらやっぱり瑠奈ちゃんじゃない・・・でも生きてるわけないから」
「瑠奈ちゃんもしかして幽霊とか?」
「もしかしなくてそうだよ」
「あ〜それで美奈の告白、断ったんだ・・・」
(感のするどい女)
「大丈夫だよ・・・誰にもしゃべらないから・・・瑠奈が見えない人に
このこと話したって誰も信じないでしょ・・・」
「悪いな・・・瑠奈の存在が知れ渡ると収集がつかなくなるから」
「でもよかったじゃない・・・一時は叶多くん自体、死人みたいに
なってたから幽霊でも瑠奈ちゃんが戻ってきてくれて元気出たみたいだし」
「それに幽霊の彼女なんてレアじゃん」
「せいぜい仲良くね・・・瑠奈ちゃん、会えてよかった・・・じゃ〜ね」
そう言って伊木度 麻里は去っていった。
「見つかっちゃったね」
「伊木度、案外理解があってよかったわ」
「また誰かに見つかっちゃうとやっかいだから早めに買い物済ませて帰るか?」
「え〜せっかく来たのに楽しんで帰ろうよ〜」
「だってさ・・・クチの軽い奴に会ったら俺たちのこと全部バラされるぞ」
「バラされたっていいじゃん・・・悪いことしてるわけじゃないんだから」
「恋人同士なんだから一緒にいるの当たり前でしょ」
「まあ、そう言われたらそうだけど・・・」
「そうだよな・・・考えてみたらなにも隠すことないんだよな・・・」
「少しくらいは騒ぎになるかもしんないけど・・・それだけだもんな」
「分かった・・・じゃ〜買い物デート続けよう」
ってことで、暇を持て余してた瑠奈はその日1日ショッピングパークを
楽しんで夕方マンションへ帰ってきた・・・のはよかったんだけど・・・
まただ、また俺のマンションを訪ねてきたヤツがいた。
今度は女だよ・・・誰だよいったい、なんの用なんだよ?
とぅ〜び〜こんて乳。
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