第13話:幽霊がふたり。
三途の河から「
分からないような名前のニイちゃんがやってきて、瑠奈をあの世に連れて帰ろう
とした。
もちろんこっちも断ったみたいだけど。・・・。
そしたら
言い出した。
ってことで俺の知らない間に若いニイちゃんの幽霊が住み着くことになった。
大学から帰ったら知らないニイちゃんが台所でエプロンして晩ご飯を作ってる
じゃん。
「あ、お帰り
「おかえりなさい、瑠奈さんの彼氏さん」
「ただいま・・・って瑠奈、この人誰?」
「三途の河の管理人さんの「
「その管理人さんが、なんで俺んちにいるんだ?」
そこで瑠奈がことの経緯を俺に語って聞かせてくれた。
「お〜そう言うことなんだ・・・」
「あの、
ありがとうございました」
「いいえ、瑠奈さんの話を聞いたら可哀想で・・・情にほだされまして・・・」
「でもさ、ニイちゃんじゃなくて、どうせなら若いおネエちゃんならよかった
のに・・・野郎じゃ〜な」
「なに言ってんの?・・・叶多・・・バッカじゃないの?私がいるでしょ」
「他の女によそ見したら、世を吐かんんで死んじゃうよ私」
「もう死んでるっつうの・・・何ボケかましてんだよ」
「それに冗談だよ、冗談・・・男がよく言うたわいもない、
だから」
「クチだけ、クチだけ・・・俺は瑠奈だけだからな」
「うまいこと言って・・・」
「誰かに好きだって告られても、ほいほいついてっちゃダメだよ」
「ちゃんと断ってきたわ」
「断ってきた?・・・え?誰かに告られたの?」
「いやいや・・・たとえば・・・たとえば告られてもちゃんと断るから
ってことだよ」
そんなことで揉めてたら姉ちゃんが帰ってきた。
「ただいま〜」
「お帰りなさい、お姉さん」
「お帰り姉ちゃん」
「あ〜疲れたわ・・・毎回言ってるかもしれないけど仕事やめてえ〜」
「ビール、ビール」
そう言って姉ちゃんは冷蔵庫からビールを取ろうと台所に行った。
そこで霊感が超強い姉ちゃんは 知らない男を見た。
・・・・沈黙の遭遇。
「叶多・・・へんな人がいるけど・・・この人誰?」
「はじめまして・・・私、「
しがない幽霊です」
「はあ・・・?幽霊?」
でもって、またもやことの詳細を姉ちゃんにも語って聞かせた。
瑠奈からの又聞きだから所々間違ってるかもだけどな。
「ふ〜ん・・・そうなんだ・・・で?、彼いつまでいるわけ?」
「帰らないって言ってますから、ずっといるんじゃないですか?」
瑠奈が言った。
「まじで?」
幽霊がふたり?・・・今んところな・・・。
とぅ〜び〜こんて乳。
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