最終話 狂った世界への応援コメント
車のフロントウィンドウにカエルのようにへばりついたお祖母さんの部分で、笑ってしまってすみません。
男尊女卑を題材にした作品だと思いました。
大昔は、この国では村八分やいわれのない差別が横行していたようですね。自分の地元でも、疫病を村に持ってきた人間を村中たらい回しにして、疫神として村の外れに置き去りにしたのが起源になっている、と個人的に推測している行事があります。
また、男性器崇拝と思わしき、古代から続く大きなお祭りもあります。なんとなくこんな村有りそうだなと、現実味を感じるお話しでした。
大昔、障がい者(特に精神障がい者)として生きておられた方々は、周りの人間たちの差別(ある意味思いやり)であの世へ「送られる」ことがあったそうです。
人を神にするという名目の殺人で、邪魔者を都合よく消す方法なのだと思います。
悲しいことですが、それが当時の平和を保つことで、子孫を繁栄させる手段だったのでは、と思います。
現代に生きる障がい者の一人である私は、学校でもどこでも「送られる」と思うことが多々ありました。
迷惑だという言葉を何度も聞いて、その度に傷ついてきたように思います。
このホラーでは、人間の心に巣くう「使い物にならなくては生きていてはいけない」という強迫観念のようなものを描かれていると思いました。
最後に、私、金玉の流れていない金玉川を舞台にしたホラーを書いてしまってすみません。
作者からの返信
久保田さん、コメントと過分なご評価を賜りましたこと、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
>笑ってしまってすみません。
C級ホラー映画でありがちなシーンですよね(笑
海外では分からないですが、日本には「穢れ」の概念があるため、いわれなき差別や迫害が横行していたかと思います。また、男尊女卑の概念も地方ではまだまだ根強いようです。
世代も変わりつつあり、そういった悪習も減ってはいるようですが、完全な撲滅とまではいっていないようです。
>人間の心に巣くう「使い物にならなくては生きていてはいけない」という強迫観念
ひとの生き方を制限して、その価値さえも決めつけられる「紺森集落」。この小さな世界は狂った世界であり、ここで暮らすひとはそんな強迫観念に囚われているのでしょう。
しかし、母親向けのネットの掲示板に目を向ければ……もしかすると、この世もまた狂った世界なのかもしれません。。
>金玉の流れていない金玉川を舞台にしたホラー
あの作品もまたスゴい作品だと思います! ^^
お読みいただきまして、ありがとうございました!
最終話 狂った世界への応援コメント
怖ろしいはなし。
朋子は光宏の子を身籠っていたの?
作者からの返信
オカンさん、ホラー初挑戦の本作にもコメントとご評価をお寄せいただき、本当にありがとうございます!
いまだ男尊女卑、男児優遇な地域があるようです……。
時代は令和なのですが……ただ、世代も変わりつつあり、そんな傾向も緩やかに減っているようですが、いまだに辛い思いをされている女性も多いようです。
>朋子は光宏の子を身籠っていたの?
このふたりの間に肉体関係はありませんでした。
朋子が身籠っているのは、朋子の旦那さんの子どもです。
優しい旦那さんに出会ったようですね。
母親や子どもたちに優しい世界になりますように……
お読みいただきまして、ありがとうございました!
最終話 狂った世界への応援コメント
下東さん、こんばんは😊
これは怖い、残酷なお話でした。
狂った世界は、まさにホラーですね。
じわじわと不穏な状況から確信に変わる描写がお見事でした。
そんな恐怖の中から抜け出すことができた朋子さん。
新たな幸せをつかんでいるのなら幸いです。
作者からの返信
この美さん、初めてのホラーにもコメントと大変なご評価までお寄せいただき、本当にありがとうございます!
少しだけ横溝正史の映画を意識して書いてみた作品です。
独自の信仰・価値観・ヒエラルキーがすべてである閉鎖された集落。その犠牲となって橋から捨てられた数多くの女性や子どもたちの怨念は、地獄の入口(巨大な女性の顔の口)が具現化するまでになりました……(橋のたもとの小屋にあった仏像は、それを抑えるためのもの)
この物語では極端に描きましたが、男尊女卑や男児優遇は、世代が変わって減ってはいるようですが、今でも一部で根強く残っているようです。この世もまた狂った世界なのかもしれませんね……
ちなみに、朋子は優しい旦那さんと出会い、新しい命をお腹に宿しています。
集落の犠牲になった女性や子どもたちも朋子を応援しているようです。
自分たちの分まで幸せになってほしいと……
現代ドラマ的なエッセンスを加えたホラー作品。
お読みいただきまして、ありがとうございました!