第11話高知市民VS神戸市民

感情が高揚して頬が紅潮しつつあった。


「そやき同じ2級建築士やき、ひょっと驚いたきねえ。」


草津の顔を観ていたが、怪訝な顔をする草津。


「俺は1級建築士やで?」


「公務部建築課の課長やからな明日、着任やから宜しくな矢崎美那くん。」


先程の明け透けな顔面が仕事モードに変わっていた。

気まずい。


「・・・そうながですか・・・。」


ため息混じりの返答になっていた美那は、一気に寡黙に為っていた。


 草津はログハウス施月刊誌の「夢の丸太小屋」に夢中になって、目を皿の様にして黙読していた。

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