第3話関西弁の優男

右の脇腹に2個のバッグを抱え後1個の手提げバッグを左手に持ち、長い々々動く歩道を全速力で走り切った。


 勿論人力車形式でだ。


ガタガタガタ!動く歩道の表面が鉄で出来ている為、キャリーバッグのタイヤと干渉して耳障りなノイズを出していた。


 周囲を歩いていた人は皆、振り向くほどの高音が耳に刺さるのだろう。


「喧しいなあ!もっと静かに転がせや!」

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