ポンプですわ
「ああ、こぼれるうううっ、こぼれちゃううううっ……!」
「何ごとですか、サタナエラ?」
「アザゼラお姉さま、ポンプですわ」
「シェミーが思うに、もはやお題と関係ねえですわ」
「油田を掘るのです」
「人力でやりなさい」
「過酷!」
「努力や根性は差別化につながります」
「コンテンポラリーではありません」
「つべこべ抜かすな」
「出た、精神論」
「ポンプで吸いますよ?」
「むしろバキュームです」
「危ないプレイではありません。にこにこ」
「やりかねないところが冷汗ですわ」
「圧力の強さに要注意です」
「マジに聞こえるからやめれ」
「動力はツインドライブです」
「パワーすごそ!」
「わたしの動きについてくる」
「メギツネが」
「コラ」
「今回は平和ですね」
「炭酸抜きコーラと化しています」
「朽木の存在と似ていますね」
「ポンプポンプ、ぷんぽぷんぽ」
「寿限無みたく言うな」
「地獄のスナフキン」
「行間すご」
「物理学の教科書みたいですね」
「たとえ」
「朝永の量子力学はおすすめです」
「名著ですね」
「今回は平凡かと」
「なにせ仕事中ですから」
「仕事しろや」
「だが断る」
「まあ~きしまむ・セキュリティ!」
「トンガリ・A」
「ブタ野郎」
「おや、調子が乗ってきましたか?」
「仕事中に」
「オリバと同じですよ」
「比喩か」
「インプレッサ」
「イン〇ですか?」
「高校時代のギャグですね」
「やはり下はよくなじみます」
「上半身はなくなっても生存できそうです」
「逆バタリアン」
「ダイダラボッチか」
「朽木の下半身がこちらへ飛んできます」
「合体する気ですね」
「分離する意味があったのですか?」
「いまのうちに脳を押さえておきましょう」
「どこにあるのですか?」
「有珠山です」
「大学を出るときに忘れてきたのですね」
「うっすうっす」
「うっほうっほ」
「阿部さんと合体する気ですか」
「下半身どうしで合わさってどうする」
「ただのヘンタイかと」
「ああっ、福岡上空におぞましい物体が」
「マジでやりおったか」
「下半身どうしが、ああ……」
「ダイダラパニックですね」
「むむっ、女性議員が抗議をはじめました」
「あちゃらの方に見つかってしまいましたか」
「大阪弁ですね」
「辻元ですか?」
「青少年の健全な育成を妨げる総合商社です」
「オブラート自重」
「ああ、ダイダラボッチが宇宙へ」
「星になる気ですか」
「地球に降り注ぐ前に止めねば」
「このままでは地球が危ない」
「というか勘弁して」
「ここはアザゼラお姉さまの出番かと」
「福岡以外は逝ってよし」
「ひどす」
「バリアーを張りました」
「福岡以外おしなべて沈没」
「下半身だけに?」
「うまくないですわ」
「ああ、なんと」
「これは……」
「花です」
「朽木め、憎いことを」
「でも元になるものは嫌ですね」
「吐き気が」
「えげつない回です」
「いまさら? ねえ、いまさら?」
「せめてバキと梢江で」
「サガか」
「強くなりたくば、食らえ」
「阿部さんを?」
「すっかり元気になりました」
「どこが? ねえ、どこが?」
「花の降る中でピクニックです」
「食欲が著しくわきません」
「はら、タコさんウインナーの上に」
「逆飯テロですね」
「胃袋がただれないうちに終わりますか」
「朽木のひとり勝ちですね」
「何と戦ってるの?」
「あむあむ、サンドイッチがおいしいです」
「花をのぞけば」
「優雅なひとときですねえ」
「花をのぞけば」
「うふふ」
「あはは」
「ほほほ」
誰も気づいていなかった。
ダイダラ朽木&阿部さんの上半身は、別な場所にいたということを――
「あれ、脳は?」
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