101〜200

101

新しい一歩を踏み出してみようよ!

私たち二人でさ、死出の旅になってもいいでしょ?

こんなクソみたいな世界から飛び出して、私たちのユートピアを探しに行こう!

ほら、早く準備して!踏み出した一歩の先が真っ暗闇でも!


102

耳元でガンガンと鳴り響く音楽に助けれられてきた。

周りの音を全てかき消すように、私をトリップさせてくれた。

私にはもう音楽しかないんだって刷り込むように、いつでも音楽は私の耳元で鳴り続けている。


103

努力なんで結局恵まれたやつの言葉だよ。

底辺の底辺はどんなに努力しても、ゼロの地点にしか立てないんだ。

それでも、俺はこんな地獄になんて居たくない。

俺の命の灯火が尽きるまで、無様に足掻き続けるって。そう誓ったから。


104

俺を見る群衆のひとみ。

その二つの眼たちが俺の心を狂わせる。

もっと、もっと俺を見てくれ。もっと俺を認めてくれ。

ああ。俺は世界の思い通りになっているだろうか。


105

外は嵐。雷が轟く、雨が降り注ぐ。

暗い部屋に真っ白な光が刺すたびに、高揚感に包まれる。

鳴る音楽と、泡立つ心に私は逆らえない。

暗闇の中、ブルーライトに向き合い、駄文を連ねてみようじゃないか。


106

愛してる。って君に言うのは簡単だけど、それは違う気がするんだ。

みんなと喜んで、泣いて、笑って、怒って。

そうやって、いつまでも居たいんだって。そうやって死んでいきたいんだって。

それが最後の光景になったらいいなって思うんだ。


107

くそ。ただいまの時刻1時半。俺の腹の虫がぐうぐういいやがる。

そして、最悪なことに俺の家の冷蔵庫には沢山のドーナツが入っている。


ああ。立ち上がってしまった。

腕が冷蔵庫に伸びる......。嫌だ!!こんな深夜にハイカロリーを摂取したくない....。でも、でも...!俺はこのドーナツを食べなければならないんだ!!


108

こんなところで刺されるなんて...信じたくなかったなあ...。まだまだやり残したことも、言い残した事もあるのに...。ああ、結局他人を信じた馬鹿な俺が悪かったのか。

こんな幕引き、俺は望んでないのに。


109

どん底から這い上がってみて、私はこう思うよ。

「地獄の中で、泥まみれになりながら見た青空は美しかった!」ってね。

今ここで見ている空はどこか閉鎖的だ。俺だけの空じゃない。ビルに囲まれて窮屈そうにしている。あーあ。どこにいても「幸せを感じるのは己自身」ってね。言葉ではわかっていたけれど、こういうことだったのか。


110

弱みを見せる?そうだね。私は君に何も言っていないね。

でもさ。私は君のことが大好きなんだ。愛しているんだよ。

私自身よりも、大切な君に幸せになってほしい。だから余計な荷物は背負って欲しくないんだ。お願いだから私に興味を持たないで。

君は君のまんま、幸せになってくれればそれでいいんだ。


111

あの時、「君と恋仲になりたい」って言えれば何か変わったのだろうか。

いや何も変わらなかったかも。いやもしかしたら、今でも君は笑って私の隣にいたかもしれない。

でも、それは虚構だ。私は君が選んだ選択を尊重したい。

それが私が選んだ選択なのだから。


112

なあ。母さん。なんで俺に「光」なんて名前つけたの?

俺は努力したよ。みんなを照らせるような、そんな存在になろうってさ。

俺は世界を救えなかったよ。なぜって。俺よりも周りを照らす「光」がいたからだ。


113

線香の煙がふと目の前を流れる。

痺れた足の感覚を無視しながら、その煙の行方を追ってみる。

その煙がふわっと消えた先に、君の残り香が見えた気がした。


114

おはよう。僕の愛しのプリンセス。

今日も君のmoneyを使ってタクシーで来たよ♡

早く起きて、僕のためのbreakfastを作って!

いつも...愛しているよ♡


115

ねえね〜!今日の帰りは新しくできたカフェ寄って帰ろ〜よ!え?なんで??

太っちゃうって、何馬鹿なこと言ってるの?!

私たちは高校生だよ?今ハイカロリーなものを食べなかったらいつ食べるのさ!

ほらほら、今日だけだから〜!行こ行こ!


116

私の体が、爪の先から、足の先から、指の先から溶けていけばどんなに楽になるのだろうか。

この世界に私が塊(かたまり)として存在している以上、生きるにも死ぬにも理由が必要だ。

私が生きる理由なんてないから。人様に語るような死ぬ理由もないから。

だから早く私を溶かしてくれ。


117

漢の子メイド喫茶......?おい。あいつなに言ってるんだ?

女性陣も乗り気...?ん?純粋になぜだ?

それで、俺は自慢の上腕二頭筋をピクピクさせて、ご主人様にご奉仕するメイドになれと...?

......おいおいおいおい!!!冗談は夢の中だけにしろよ?!

俺が風邪ひいて1日だけ学校を休んだ結果がこれかよ?!


118

花束の代わりに愛の言葉を。

なんて、君は許してくれるわけないか。ごめん。少しからかってみたくなったんだ。

ちゃんと君の好きな花が詰まった花束を持ってきたよ。

花言葉は「愛の告白」だ。......少し直球すぎたかな?


119

ああ。俺は強くあらなきゃいけないのに。

みんなの英雄でいなきゃいけないのに。

俺の元にも、俺を救ってくれる救世主が現れたらなあ。なんて妄想が止まらない。

.........誰か俺のことも救ってくれ。


120

君がいなくなって、初めての春。

君がいなくても、鼻はむずむずするし、くしゃみは止まらない。

いつも通りの日常がそこにあって、君がいなくたって世界は穏やかに、時に激しく廻っていくものね。

それでも。私のそばには...あなたにいて欲しかった。


121

ボロボロの羽で必死に飛ぼうとしている鳩。

痩せ細って骨ぼねしい体を懸命に動かして獲物を狩ろうとしているライオン

後ろを振り返らず、一心不乱に逃げ惑うシマウマ


世界にはなんてたくさんの生命の煌めきがあるのだろう。

ああ。私も自分の魂を燃やして煌めいてみたい。


122

菜の花が軽く揺れる。

「春のうららかな木漏れ日の中、こんな風にゆらめく花のような子になってほしいって思ったの。」そうやって母は笑った。


私は母の言うような人間になれただろうか。錠剤が喉を通過する。


123

もう、行くの?

そう。今日は随分と早いお帰りなのね。

…家で待っている子がいる?.........。そう、そうよね。私が勝手に思っていただけ。

あなたと私は孤独なもの同士だって。そんなの私の妄想なのにね。

なんでもないわ。あなたは早く帰りなさい。それじゃあね。


124

ねえ。なんで帰る時に連絡して!って言ったのに連絡してくれなかったの?

私、君が帰ってくるタイミングでお風呂沸かしたり、ご飯あっためたりしたかったのに。

ふん。わかったならいいんだけど。これは全部君のためにやってることなんだからね!

それを忘れないよ〜に。


125

......君のこと愛してるんだ。ごめん、ごめんなさい。

こんな私に好かれたって迷惑だろう。

もう君のこと好きなんて思わないから。頑張って距離を置くから。もう君に何も望まないから。

だからせめて私の前では普通の君でいて。


126

秋に差し掛かった、久しぶりの休日。

今日は美容院に行って、自分のために花を買おう。

一年ぶりに履いたお気に入りのブーツは、なんだか履き心地が違うような気がして。

そんな違和感を抱えながら、心地よい風に吹かれて散歩をしよう。


127

たまに、人の温もりが恋しい時がある。

一人になりたい。私は一人で生きられる。と。私はそう息巻いている子供だった。だけど、たまに。肌寒い夜に、人の温もりがとても恋しくて、胸がギュッと締め付けられて、たまらない時がある。

...ああ。私は弱い。


128

君と私、一緒にやりたいことをさ、ノートに書いて毎日一個ずつやっていこうよ!

私たち、どうしようもないクズで、何にも取り柄のない人間だったけど。

私たちのキラキラした思い出のために1日、1日を生きていくっていうのは案外悪いものじゃないと思うよ!


129

ねえ......。これはさ、真剣な質問なんだけど。

昨日まで夏だったよねえ????

なんでこんなに急に寒くなったの?ねえなんで?

お〜い!!太陽さん?そんなに急に意欲無くされても困るんですけど?

寒暖差で、私の体はボロボロなんですけど?ちょっとは人間のことも考えてもらてもいいですか?


130

あの。あなたは神を信じますか?

信じない?そうですか。そうですよね。あなたには見えませんもんね。

『後ろのそれ』

ああ。なんでもありません。夜道や一人きりになるタイミングにはくれぐれも......お気をつけを。


131

なんで、いちごミルク飲んでるかって?そりゃあ...。

お前にかわいいって思ってもらいたいからだよ!!!!!!!!

お前、ふわふわ女子好きだもんなあ!!いっつもそういう女子だけいいねしやがって......。隣にいる女の子のこともしっかり見てもらっても良いですか!!??


132

君のこと大好きだから、君以外の人類、滅ぼしちゃった♡てへぺろ♡

なんでかって〜?君の視界に、私以外の女が入るのとってもイヤだったんだ。

もうこれで、浮気することもなくなったね♡

ねえ、〇〇。愛してるって言って♡

そうじゃなきゃ、分かってるよね♡


133

なあ。お前それは違うだろ。いくら俺のことが好きだからって。

全人類を滅ぼすのは話が違うだろ........。

えっとお...。うん。お前のことはもちろん好きだけど、それとこれとは話が...。

...はい。もう逆らいません。ごめんなさい。


134

君が俺の元に落ちてきた時は、天使が空から降ってきたのかと思った。

それほどに、君は綺麗で、神聖で、とても妖しかった。

俺は君になら騙されて、こっぴどく振られても良いとさえ感じたよ。

あの時から、何年たったのか。一瞬の君の姿に俺はずっと囚われ続けているんだ。


135

え?俺がなんで振られなきゃいけないの?

だって、俺はスーパー格好良くて、超絶キュートで、二人で歩く時道路側をさらっと歩いちゃうような完璧気遣いを見せる、ハイパースペック彼氏なんだよ?

こんな俺と別れるなんてもったいないよ?一生の後悔になるよ?それでもいいの?まあ、君がそういうなら良いか...。って今の気遣いでさえエクセレントじゃん!


136

...お嬢様。

そんなことをしては、お父様にお叱りを受けますよ。

普段からお稽古と勉強ばかりでお疲れなのは十分承知しているつもりなのですが...。

わっ!お嬢様!!こらっ!!

だからあれほど、池の鯉を手掴みで捕るのはやめておけと...。


137

今日は5月10日。なんの日だか知っていて?

そうよ。今日はメイドの日!だからアタシがこんな格好してるってわ〜け!

今日のアタシを堪能できるのは一年に一回だけよ♡

うふ♡可愛いでしょ♡


138

一人旅をしよう。

桜を見て、日々の移ろいを感じよう。

私のことなんか忘れるくらい、歩いて歩いて歩いて。

君の世界を見つけたら私の元に帰っておいで。


私はいつでもあなたの帰りを待っているわ。


139

「17歳になった女の子には、魔法のステッキが与えられるんだって!」

お友達のユミちゃんが言っていた。

「大人にはヒミツだよ」って言われたから、まだママには言っていない。

私もお姉さんになれば、魔法が使えるんだろうか?ワクワクしながら寝る前に色んな想像をした。


140

仮装したあなたが嫌いだ。

いつもは自信なさげにしているのに、濃い化粧して衣装を着た瞬間、生き生きとするあなたがとても憎い。

あなたはそのままでも美しいのに。そう僕が何度言ってもあなたは俯いて首を左右に振るだけ。ああ。どうやったらそれを君に実感してもらえるだろうか。


141

おはよう。疲れてたんだね。最近仕事も忙しかったみたいだし。

今日は俺が朝ご飯作るから、ゆっくり準備して。


......36時間も寝るなんて大分疲れてたんだな。甘いものでも作るか...。


142

涼しい夏なんてもうこの世界には無いよ。

この世界にあるのは、暑くて熱くて死にそうになるただ苦しい夏だけ。

君が望んだ、鮮やかでほろ苦い夏はもう死んだよ。

だから......本当にこれで最後。君だけはこの美しい夏を楽しんでいってよ。


143

腰まであった長い黒髪を、顎の辺りまで切り揃えた。

取り繕っていた口調も、少しずつ変えていった。

一生開けないと思っていたピアスも思い切って開けた。

...そんな自分に心底満足している。

今までの自分を脱ぎ捨てられる快感にもうすっかり虜になってしまった。


144

俺は鶏肉が大好きなんだ。

毎日毎日鶏肉を摂取したい。俺の体のタンパク質は全部鶏でいいんだって思ってしまうほどにな。

俺の体の全部が鶏になってしまえばいいんだ。

俺の将来の夢は養鶏農家だ。俺の手で最高の鶏を作り出すんだ。


145

花が枯れていく。

あんなに綺麗だった花なのに、どうしてこんな姿になるのだろう。

私がちゃんと水を変えなかったから?もっと愛情を注げばよかった?

そのどれもが、本質的には意味のないことだとわかってはいるのだけれど。

私の裁量で、この美しい花が消えずに残れば良いのにと。常に願っている。


146

俺は、「メンヘラ」なんだよ。

お前のこと一番大切に思っているはずなのに、自由に大空を羽ばたいてほしい。そう思っているはずなのに。こんな小さい部屋で立ち往生している俺の側にいつまでもいてほしいなんて、馬鹿なわがままをずっと抱えているんだ。


147

外界の音を全てシャットダウンするように音楽を聞いてみる。

頭の中が自責で埋め尽くされていく。

鼻の頭がツンと言って、視界がぼやけていく。

「もうおしまいにしよう」そうやって言えたらどんなに幸せだろうか。


148

テレビの中のプリンセスに憧れを抱いた、あの日。

今はお姫様には程遠い見た目になってしまったけれど。

あの時抱いた小さな初恋は、まだ私の胸にしまってあるよ。

小さい頃の私へ。まだあなたはこの胸の中にいるよ。


149

愛猫が死んだ。今から私は愛するそれを埋めに行こうと思う。

あいつは最後私の手の中で死んだ。

幸せだっただろうか。あいつは。

毎朝、あいつが鳴く声で、体に乗った重さで目が覚めていたのに。

...ああ。明日からは鳴り響く機械の音で目覚めなければならない。


150

「フッ。オマエ、おもしれー女。」

あっ。違う??もっとかっこいい感じで...。

わっかりました。うっす。ちょっと自分まだまだで...。

もっかいやらせてください!!!


151

執事。

...私、何か変わったところとか無いかしら?

メイクは変えてないわ。髪も...切ってないわ。

ねえ。私の専属執事なら分からなきゃダメでしょう!

眉毛を一ミリ剃ったのよ!!


152

もう終電、無くなっちゃったね。

...あのさ、今日は泊まってもいい?


よしキタア!!!!!!!今日は朝までオールして桃鉄するぞ!!

ポテチとコーラも開けろ!!これは戦いなんだぞ!!


153

君が出ていく音。滅多に物に当たらない君が、少し乱暴に扉を閉めて私の元を去っていった。

私の何が悪かったんだろう。ふと見た冷蔵庫に私への書き置きがあった。

冷蔵庫の中には私の好きな料理が入っていた。

冷め切ったそれに、私は今まで君の好意を蔑ろにしてきたことに気がついた。


154

君が眠りについてから三年か。

なあ。...長いよ。君はすぐに目覚めるって、そう約束したじゃないか。

それとも君はお寝坊さんだから、ちょっと長く寝過ぎちゃってるのかな?

君がいない世界は、モノクロのようにしか見えないんだ。

お願い。君の存在で私の世界に色をつけてくれ...。


155

突然だが、君!「可愛い」に制限はないと思わないかい?

フリルで着飾った、ピンク色の女の子だけが「可愛い」訳じゃない。

可愛いと思えば、誰でも可愛くなれるんだ。そう思わないかい?

だから、道端でセーラー服を着ているおじさんこと俺も可愛いんだ!

......そうだと言ってくれよ。


156

本を読むのが好きだ。

自分の知らない世界が、手元に収まる紙の束に詰まっているから。

こんなちっぽけな自分でも、壮大な物語の主人公になった気がするから。

沢山の冒険の思い出が私の手元にあったらどんなに心満たされることだろうか。


157

今私は中華料理が食いたい!!貪り尽くしたい!!プリプリのエビが食べたい!アツアツの麺を啜りたい!

......でも今は深夜の3時だ。今空いている中華料理屋なんて無い。

くそッ。お腹はぐうぐう言ってるけど、我慢して寝るか。


......寝てられるかよ!!!!


158

タバコを吸っている夢を見ていた。

肺に入ってくる甘くて苦い煙が私の思考をぼやけさせるような気がした。

煙を吸うたび、深呼吸をしたような気がして何かが分かったような気になっていた。

そんな夢。...たかが夢だ。


159

デジャブって知ってる?

初めて起こったことのはずなのに、なぜだか既視感を覚える。そんな現象。

私小さい頃からそれが止まらないんだよ。自分の人生じゃなくって誰かの人生をそのまんまなぞっているような。そんな感じ。

...あっ。今も。


160

自分のしたいことをしたらいいさ。君は自由なんだから。

自らの手で自分を縛りつけないで。別に君はいい子じゃなくていいし、ちゃんとできなくてもいいんだ。君の存在価値は、君の能力で決められる物じゃない。

それだけは覚えておいてくれ。


161

愛する人の後ろ姿を見送るのは何度目だろうか。

ああ。今回もダメだった。また、また、また。

傷一つもつけたくないような相手が自分の手元からいなくなってしまう痛みを感じるのは辛い。

もう感じたくないのに、また愛を求めてしまう私を誰か止めて欲しい。


162

人魚って素敵だと思わないかい?

くるくる回る尾鰭に、キラキラの鱗。

そんな美しい存在に心酔してしまっている。いつか、人魚に会えたら、その時は何を話そうか。


163

すまん…。俺には君を置いていく事は出来ない。

君はいつもいつも疲れた俺に寄り添ってくれる。優しく包みこんでくれる。そんな君をここに置いていくなんて無理だ!!!!

ホントに無理だ!!!もう今日は仕事休み!!はい!!

あぁ俺の愛するオフトゥンよ…今日はずっと一緒だぞ…。


164

「愛」って何だと思う?

誰かを思う感情?それとも誰かに与えられるもの?

私はこう思う。愛というのは人間の行動力の源なのではないか。

もっと簡単にいうと、生きる意味。私たちの「光」なのではないかと。


165

このシェルターでずっと暮らしている。

あのオトナ達から逃れる唯一の手段。

今年の春は食料の余裕があるから、花でも育てようかしら。

そんは楽しみが無いと、ここではやって行けないことを私は知っている。


166

そうだ。私は緩やかな自殺をしている。

夜更かしをしてみたり、エナジードリンクを飲んでみたり、ピアスを開けてみたり、まだできないお酒やタバコに憧れを持ってみたりする。

結局、自分の事を一番嫌いなのは、一番大切に出来ていないのは自分なんだよなあ。


167 

はい。私の将来の夢は田舎で隠居する事です。

みずみずしい植物に囲まれて、風に吹かれてみたり。

近くで摘んできた野イチゴをジャムにしてみたり...

それを使ってお菓子作りをしてみたり!!!

暖かい庭でふかふかのお布団を干してみた...アッ!!やめて!!連れて行かないで!!


168 実話

データが消し飛んだよ。

間違えて前のデータを上書き保存しちゃったんだ。多分。

お陰で私の1時間は台無し。犠牲になった文字数は約3000文字。嗚呼…。こんな事になるのならさっさと寝ておけば良かった…。


169

「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」

と昔の人も言っている。そうなのだ。世の中の全てのものは移り変わる。そんなことはわかっている。

けれど、やっと手に入れた私の幸せがいつか終わってしまうのだと思うと。

幸福が手のひらからすり抜けて行くように感じてしまって。私はそれが怖い。


170

鶏料理が私の口に運ばれてくる永久機関がほしい。

美味しいとりの料理が永遠に私の口の中に運ばれてほしい!

唐揚げ、チキン南蛮、照り焼きチキン、ターキーレッグ、手羽先、参鶏湯、他にもいっぱいだ。

この全部が私の胃袋に入ったら、さぞかし幸せだろうなあ。


171

透けるカーテン。それが揺れるたび、僕は君の表情を盗み見る。

今日は悲しい顔してないかな。今日は楽しいことがあったのかな。

君はいつもキラキラしていて、いつも床に伏している僕とは大違い。

いいな。僕も君のようになりたいな。


172

先に行け。別にお前のことを思って言っている訳じゃない。

ここに残って一番生還率が高いのは俺だと判断しただけだ。

...姫様はお前のこと気に入ってただろ。

俺だけじゃなく、お前でさえもいなくなったら、きっと姫様は悲しむ。

...とにかく!俺の姫様お前に頼んだぞ。...頼んだ。


173

線路に吸い込まれるとそこは違う世界だった。

暖かい空間。笑顔で豊かな人々。抑圧や重圧がない世界。美味しいご飯に、ふわふわの寝床。そして幸せ。


...そんな世界があればいいのになあ。目の前に広がる赤が次第に見えなくなりながらも、そんなくだらないことを考えた。そんな人生だった。


174

この傷跡か。珍しいだろ。医療が発達した今、傷跡を消すことなんて造作もないのに、なぜわざわざ残してるんだと言いたげな瞳だな。お嬢さん。

...これは、あいつが生きてたって、唯一の証拠なんだ。

俺が消したら、ダメなんだよ。

お嬢さんに話すには少し難しかったか。おじさんが変な話してごめんな。


175

俺は社会の歯車!!!!!!!!!

潤滑油!!!!!それが俺のアイデンティティだった。

それが俺の全てだったから。

今日も元気に社会の歯車やるぞおおおおおおおおおおおおおおお!!


176

君と赤い糸で繋がっていると思わないと、やっていけない。

私よりもかわいくて、頭がよくて、要領がいい人がいたら、君は私を捨てて、その人の元に行くだろうか。そう考えない日はないけれど。

それでも私と君は赤い糸で繋がっている。私は一生、そんな都合の良い妄想に縋って生きていくしかないのだ。


177

俺の嫁について議論しないか。

まず。可愛い。うん。可愛いよな。間違いない。

それにかっこいいよな。そのギャップに卒倒してしまう自信しかない。

それに仲間思いだよな。もう全てが好きだ。でも、でもな。

一つだけ短所がある。俺でも流石に許せない短所。

なんで画面から出てこないの?????こんなに俺は愛してるのに???


178

深夜に食べるカップラーメンほど美味いものはない。

異議は認めん。だって、背徳だろ。どう考えたって。

人間やっちゃいけないことをしている時が一番楽しいんだよ。

...そして、深夜二時にこっそり起きてカップラーメンを啜ってるのが、この俺だ。

次回の健康診断...。...そんなことを考えるのはやめよう。


179

君を骨の髄まで愛したい。私が君の人生のリードを握りたい。

それで苦しむ君の姿も見てみたい。でも、君を置いていくつもりはないわ。

君と一緒に坂道を転げ落ちる準備はできているから。だから。

一緒に地獄に堕ちましょう。それが私の答えよ。マイハニー。


180

アンタ、最近ちょこっと頑張りすぎじゃあないの?

頑張るのはとっても良いことだけど、自分を大切にできなければ意味はないのよ。

ゆっくり、自分のペースでおやりなさい。それを待てないやつなんて、アンタに不釣り合い♡私が張り手かましてやるから、安心しなさい。


181

君の長い睫毛が、大きく見開かれた瞳を縁取る。

その瞳に映る世界は綺麗だろうか、汚いだろうか。

どちらにせよ私は君の綺麗なところだけを見つめていたい。

君の汚いところなんて見たくないから。


182

あの時歩いた遊歩道。笑いあった公園。日の光。どれもトラウマだ。

あの時私がああ言わなければ。誰も傷つかなかったかもしれない。きっと追い詰めたのは私だった。

どうしようもない。今すぐにでも都合よく忘れてしまいたい。


183

君に伝えたい。世界は美しいと。君が絶望するにはまだ早いと!

そして、君に提案だ。私のショーを観にこないかい?

君の目には汚いものが写りすぎた。

私のショーを見ればそんなものはすぐに忘れられるはずさ。


184

私は結局個性が欲しいと嘆くだけの子供にすぎない。

何か、自分を表すものが欲しくて長年模索したけれど、自分が面白くない人間だと改めて自覚しただけだった。

結局、自分は一生主人公にはなれないのだと。わかってはいたけれど、改めて分からされた気分だった。


185

もし君が天使だったら?

そうだね。特に何も思わないかな。

君がどんな存在であろうと、この気持ちが変わるものではないよ。

それに。君の背中に羽がなくたって、僕の瞳には君は天使のように写っているから。


186

足りない。私には何も足りない。

愛も、友情も、恋も、青春の記憶も私の心からはすっぽり抜けてしまっている。

こんな私がどう愛を語るのだと。一生愛を語ることができない覚悟ではいるが。

あーあ。またダメだったか。


187

気づけば、今そこに君が居た痕跡。

私の掌におさまっていた君は急に質量を持ち、私の目の前に現れた。

君に夢を見ていた。世界を見ていた。その液晶越しに世界を見ていた。

でも君は現実世界に現れた。私はどうやって世界を見たら良いのだろう。


188

何か別のことを考えていないとダメなんだ。

眉間に皺を寄せてグッと堪えていないと、溢れてくる。

人の前で感情を乱すのが苦手な私はいつもそうやって、堪えて堪えて堪えて。

それで何かが変わるわけでもないのに。その行動が正しいのだとずっと思い続けている。


189

君と会うことを、それだけを楽しみに生きていたのに。

それが無くなった瞬間に、生きる理由がなくなってしまう自分が憎い。

こんなちっぽけな人生が嫌いだ。

本当は君なんかいらないのに。そうやって君に八つ当たりをしてしまう自分も憎い。嗚呼。私は君が居ないと生きられない。


190

胸焼けがするほど、君のことを愛していた。

恋とは甘くて暖かいものじゃなかったのか。想像していたものとは全然違ったこの胸の違和感は、どんどん膨らんでいって。

破裂しそうで、嫌になってしまうよ。


191

私を型に嵌めないで。

それをされるのが一番嫌なの。

どんなに否定されても、愛されなくても自分の自由だけは守りたい。

それだけが私のアイデンティティだから。


192

「君はどうしてそんなに美しいんだい?」

陸に住むあの少年はいつもそう話しかけてくる。

私は「美しい乙女に秘密はつきものよ」って笑って見せる。

そんなやりとりだけで、私たちは心底満足して。

陸と海に隔てられた私たちはこの時間が永遠になればと願うばかりだ。


193

砂糖菓子のようにほろり、ほろりと崩れる。

君の瞳から落ちる粒はきっと甘美な味がするのだろう。

その全てを私が独り占めしたい。

わがままなのは分かっているのに止められないの。


194

私の手は人より少し大きい。

でも、この手で救える人間なんて一人もいない。

幼い頃は人を救う、魔法使いになるのが夢だった。

可愛い服を着て、空を飛びながらお茶目に、優雅に困っている人を助けるのが夢だった。けれど今の私はそれに程遠い、大きな手を持て余しているただの人間だ。


195

独特な空虚感。

誰かに愛されたいのに、人と関わりたくない。

みんなに満たされたいのに、一人の方が落ち着く。なんて。

嗚呼。なんて自分はわがままなのだろう。


196

みなさん、トリック.オア.トリート...!


今宵は死者が蘇る、一年に一度の特別な日。

この場の流れに身を任せ、踊るのもよし。歌うのもよし。君たちの好きなことを存分にしてみるのです。

怖がる必要はない。さあ。こちらに一歩踏み出してごらんなさい。

死者のお祭りを躊躇うものは誰もいない!!


197

私の日記帳には夢と希望が詰まっている。

悲しいことも辛いこともあったけど、それは私が生きてきた軌跡だから。

泣きながらでも、地面を踏み締めて歩んできた足跡だから。

だから、それを見つめていきたいんだ。


198

私を眠りの底に置いて行かないで欲しいんだ。

たまにでいい。私のことを思い出して、声をかけてくれないかな?

もしかしたら君のことを思い出して、目覚めてくるかもしれないからさ。

君の笑顔がもうこれで見られないと思うと、それだけが後悔なんだ。


199

天使に見えた君は悪魔だった。

でも、それでもいい。黒く汚された私の白い羽は戻らないけれど、それも君からの愛だって思えばいいんだ。

堕天してしまってる私は君の奴隷でしかないから。


200

ふう。やっとここまできたか。

まだ道のりは遠いね。でも君と歩むなら悪くない。そう思えるならこの旅路だって美しい思い出に早変わりさ。

嗚呼。太陽が登ってきた。眩しさに目を細めてしまうけれど、それでもこの瞬間だけは、世界は美しい。

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