俺ニート、負け組だったけど異世界デスバトルゲームで一気に勝ち組へ!

ラリオス

第1章 ハローニートとの契約

第1話 俺ニート、いい広告を見つける

「ふははははは!どうやらここまでだな」




「なっ、なんて強さだ!全く歯が立たねぇ!」




「未熟すぎるんだよ!その体形、知力、運、やる気、根気なにもかもな!」




「もう……打つ手はないのか?」




「まあ今までよく頑張ったよ……だが……これで終わりだ!」




一体なぜこのようになってしまったのか?


それは時を遡る必要がある。




(ふぁーよく寝た、さあ今日もゲームするか!)




俺は「三上淳一みかみじゅんいち


どこにでもいるただのニートだ。俺は高校を卒業して以来、ろくに勉強も就職活動もせず、


ずっとニートをしている。




ちないに俺には父と母がいる。


俺の母、「三上恵みかみめぐみ」は、いつも家事を済ませた後働きに出かけている。


飯は3食全て用意されており、好きなタイミングで食べる形式だ。


俺の父は……また今度紹介するとしよう。




さて、俺はもっぱらゲーム、アニメ、動画ざんまい。


今日も人様が作ったコンテンツをてきとーに堪能して生きていく。




(ん?なんだこの広告)




Utubeにふと気になる広告を発見する。




【あなたも最高の無職を目指しませんか?】




とんでもないキャッチコピーに、俺は思わずその広告をクリックしてしまった!


するとそこには、ニートが快適に過ごしている写真が掲載されており、その下に


【あなたも最高の無職を目指しませんか?】


っと、広告で見たキャッチコピーが掲載されていた。


そしてその下には、事務所の住所が記載されていた。




(これは……10chでいいネタになるぞ!)




10chとは匿名掲示板、せまゆき氏が運営している誰でお書き込める場所だ。


人の興味をそそるスレを建てて、いかにレスを伸ばせるかを競う場でもある。


俺はその10chに投稿するネタを作るべく、この事務所に行ってみることにした。




(えーっと……確かこの辺だったよな)




慣れない電車とバスを乗り継いで、やってきた事務所。


そこは何の変哲もない普通の事務所だった。


俺は緊張しつつもその事務所のチャイムを押す。




「はーい」




「あっ、ホームページを見て、ここに来ました」




「どうぞ中へお入りください」




ひょっとしたら門前払いされるんじゃないかとも思ったが、


意外にもあっさりと入ることができた。




「部屋を案内しますね!」




そしてある部屋へと案内された。




「ようこそ!株式会社リバーサルが運営するハローニートへ!」




「え……ハローニート?ハローワークじゃなくてですか?」




「それはニートを就職させる組織です。私達はニートを肯定する組織ですよ」




「そんな組織があってたまるかw」




俺は思わず吹き出した。




「ではハローワークに行かれますか?」




「ハローワークに行くならこんな所に来ていないです」




軽いネタを挟みつつ、俺は気になっていたことを質問した。




「本当に……ホームページにあったように、快適な生活を過ごすことができるのですか?」




「あなたの努力と運次第でどこまでも高みを目指せます!私達はあなたを全力でサポートさせていただきますよ!」




「努力と運次第と言うのは……?」

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