誇りとは戦なき世の天の川
草夕感じ
天の川
ひかりあり受胎告知に初蝶来
明王の黒き玉眼薄暑光
柴犬の頬のめくれて扇風機
香水をつけて隠せぬ我のつよさ
告白は友の終りや水中花
一匹が蝿取紙にもがきをり
一遍は踊り念仏バナナ食ふ
阿波踊り手首と膝のやはらかき
誇りとは戦なき世の天の川
平安の鬼門は比叡いわし雲
稲妻の樹状突起のごとく落つ
田のなかにすべて知りたる案山子かな
満月や高層ビルの航空灯
鯊釣りや河口の色は海の色
石蹴れば大樹はなるる椋鳥の群れ
黄金の風吹きぬける稲田かな
遅刻してあやまる君の息白し
天に口開く鮟鱇の吊し切り
煤払い僧のつけたる白き布
紙の面かぶりて母の鬼やらひ
誇りとは戦なき世の天の川 草夕感じ @abc19731031xyz
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。誇りとは戦なき世の天の川の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます