試乗の練習 1

 休みの日の午後に試乗の予約がとれたとせよ。13時から17時の間のどこかだ。それは息子が昼寝する時間に被っていて、息子を寝かしつけ、義母に子守を任せて妻と二人でそっと家を出る。そのような、息子がさみしくないような気配りをしてディーラーに向かう。

 スズキのディーラーは大通りにあり、車で向かうことになる。新しい車にもチャイルドシートが必要だ。

 

 お昼ご飯を外で食べたら家に戻り、義母と息子をおろし、二人でディーラーへ向かう。試乗の間は息子を義母に任せて二人になることは変わらない。この場合、息子は自分が置いてかれたと気づくだろう。

 わたしたちは息子を寝かしつけてから家を出た。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

生活の練習_シュミレータとしての小説 石上丁 @IshiGamiTei

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

参加中のコンテスト・自主企画