マタタビで学年1の美少女が釣れた

猫好きのユリスキー

猫好きは猫(?)を釣る

第1話 猫好きの猫ロス

突然だが私 、猫間 奏多ねこま かなたは大の猫好きである。



画像ファルダの中身はほとんど猫の写真で埋まっているし、自室の中にも可愛らしい猫グッズや猫の為のアイテム等がたくさん置いてある。



……だが今現在、猫は飼っていない。

私が一人暮らしをしているアパートは、なんとペット禁止なのである。

家からはかなり離れた高校に合格した私が、「一人暮らしをしてみたい」と言って親が借りてくれた部屋なので流石に文句は言えないが…実家では猫を飼っていた分、大の猫好きである私は、引越しして1ヶ月で既に猫ロスによる禁断症状が出かかっていた。




「あぁ…猫を撫でたい…野良猫ちゃんには逃げられたし…」



猫ロスを拗らせた私は、登校中に見つけた野良猫で癒されようとして、見事に逃げられ失敗したショックを中学校からの女友達である白鳥美優しらとり みゆにぶつけていた



「野良猫は警戒心高いしな、逃げられても仕方ないさ」


「それはそうなんだけどさぁ…ほんっと猫ロスすぎてヤバい……美優ちゃん、また抑えるために撫でてもいい…?」


「猫ロスってなんだよ…それに前も言ったけど、私を撫でたって猫を撫でたことにはならないぞ?」


「それはわかってるよぉ…だから、今日はこんなのを持ってきました!」スチャッ


「は?、ちょっと私の頭に何つけた?!」


「猫耳カチューシャだよ〜♪よし、これなら…ヾ(`ω´ヾ)ナデナデナデナデナデ」


「わっ、ちょっ?!//」



美優ちゃんは女の子の中でも身長も高く、中性的な顔つきと短めな髪型で、偶に男の子に間違えられることもある少しボーイッシュな女の子だ。そんな子が猫耳を付けて恥ずかしがっている…つまり。



「美優ネコちゃん可愛い〜!!!猫耳付けるとちょっと切れ長な目が更に猫っぽく見えるよ!!可愛い可愛い可愛い!!」


こうなるのも仕方ないのだ!


「だーかーらー…!…やめろ!!」バシッ


「痛ったぁ?!」



み…美優ちゃんに叩かれた!親にも叩かれたこと無いのに!…いやあるな、なんならほんの数ヶ月ぐらい前には普通に寝坊して叩き起されてたね…まぁそんな事はどうでも良くて。



「た、叩くことないじゃん!ただ撫でただけだよ?!」


「撫でるだけだったら別に良いけど、これはやめろ!…恥ずいだろ。今度やったら本気で怒るからな」


「えーーーーっ…可愛かったのに…」


「お前は教室で猫耳つける恥ずかしさを少しは考えろ」


「え?私は別に恥ずかしくないけど」スチャッ


「ん"ん"……奏多が特殊なだけで、普通は恥ずかしがるもんなんだよ」パシャッ


「さりげなくスマホで私のこと撮ってる美優ちゃんも結構特殊では…?」


「…まぁ、そんなことはどうでもよくてだな」


あっ、話逸らした


「奏多、なんか白尾さんにしたか?」


「白尾さん?別に何もしてないと思うけど…?」


「いや、なんか白尾さんが奏多のことチラチラ見てる気がしてな」



白尾さんこと、白尾 咲希しらお さきさんは、入学してすぐにあったテストでは2位と大差を付けて学年1位で、その後の体育テストでも軒並み優秀な成績を残した、正に文武両道の凄い女の子だ。だが…



「いやいや〜、そんな訳ないって、だって白尾さんだよ?」



白尾さんは、この国では珍しい白髪(なんと地毛らしい)を肩まで伸ばしており、容姿も顔が小さくて綺麗な碧眼が輝いている。整った鼻筋と綺麗な唇、更にスタイルも良いモデル顔負けな美少女だったので、入学してすぐは男女問わず、たくさんに生徒が白尾さんとお近づきになろうと話しかけた。

だが、白尾さんは話しかけられても必要最低限の会話しかせず、他生徒とは距離を置いていた。

その結果、白尾さんは誰とも仲良くならない孤高の存在である。とゆうのが今の周囲の共通認識になっているのである。



「まぁ…そうだよな?」


「そうそう、きっと気の所為だよ。」


「…だな。それじゃ、そろそろ先生来そうだし戻るな」


「うん、また後でね」



美優ちゃんの席は1番右の列の中間とゆう結構離れた位置にあるので、先生が来る前に席に戻ってしまった…たくさん話したせいか、少し寂しい(奏多の席は1番左側の列で、窓際の最後尾である。やったね)



「白尾さん…かぁ」



奏多は入学当初に白尾さんに話しかけなかった組なので、白尾さんとの接点は同じクラスとゆうこと以外は接点が無いとすら言っていい。

試しに白尾さんの方に視線を送ってみるが、白尾さんは丁度いま教室に入ってきた先生の方に視線を向けていたので、目が合うことはなかった。



「うん、やっぱり美優ちゃんの気の所為だよ」



そう思うことにして、奏多はまた今日もいつも通りに学校生活を過ごした。




窓際の1番後ろでも、授業中に寝ていると普通に怒られる。残念。




✂︎- - - - - - - -キリトリ- - - - - - - - - - -

もしも読んでくれた人がいるなら…


初心者の初執筆なので、言葉の違和感や誤字などがあるかもしれません…もし見つければ遠慮なく指摘していただけると助かります!


リアル&初執筆で更新頻度も不定期ですが、続きが気になるって思ってくれた人がいれば嬉しいです。

[作者コメント]

猫!!大好き!!!


[フォロー ] [♡] [☆] [コメント]も良ければお願いします!モチベーションの上昇に繋がります!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る